8月の賭事売上げと賞金額が大幅減少(アメリカ)[開催・運営]
最新のサラブレッド競馬経済指標(Thoroughbred Racing Economic Indicators)によれば、パリミューチュエル賭事売上げと賞金額は7月には安定回復したが、8月には大幅に減少した。
エクイベース社(Equibase)は、2011年8月の米国競馬への賭事売上げは前年同月の11億1,989万1,052ドル(約1,007億9,019万円)から12.3%減の9億8,214万4,867ドル(約883億9,304万円)となったと報告した。米国の賞金額は、前年同月の1億455万8,961ドル(約94億1,031万円)から7.7%減少し9,646万6,461ドル(約86億8,198万円)となった。
各競馬場の競馬開催日数の合計である延べ競馬開催日数は、2010年8月の564日から527日に減少した。
8月は従来、ニューヨークのサラトガ競馬場とカリフォルニアのデルマー競馬場で主要開催があり好調な時期である。
2011年7月の賭事売上げは前年同月比の2.8%減で、賞金額は延べ競馬開催日が6.6%減少していたにも拘わらず前年比で1.1%増加していた。
2011年1月〜8月は、米国競馬への賭事売上げは前年同期の81億3,357万8,475ドル(約7,320億2,206万円)から7.7%減少し75億743万5,956ドル(約6,756億6,924万円)となった。しかし、賞金額の6億8,943万2,508ドル(約620億4,893万円)は前年同期の6億9,081万1,852ドル(約621億7,306万円)のわずか0.2%減であり、今年は“黒字”となる可能性がある。
残すところあと4ヵ月の時点で賭事売上げが6億2,000万ドル以上減少しており、2011年もまた賭事売上げが減少する年となるように思われる。米国の延べ競馬開催日数は、2011年8月までで前年同期の3,838日から6.3%減少し3,596日となった。
前年と比較すると、2011年は2010年より242日少ない延べ開催日数において、1開催日当たり約256万ドル(約2億3,040万円)の賭事売上げが損なわれている。
By Tom LaMarra
(1ドル=約90円)
[bloodhorse.com 2011年9月6日「August Not Kind to U.S. Handle and Purses」]