無敗牝馬ブラックキャビア、豪州の連勝記録に近づく(オーストラリア)[その他]
オーストラリアの驚異的なスプリンター、ブラックキャビア(Black Caviar)は11月5日にフレミントン競馬場で快勝し、連勝記録を16に伸ばした。
直線1200 mで施行されたパティナックファームクラシック(G1)は、メルボルンの春の競馬カーニバルにおいて5歳牝馬ブラックキャビアの第1のターゲットで、この馬は7万5,166人のファンが旗を振って見守る中、全く動じる様子を見せなかった。
この総賞金100万AUSドル(約8,000万円)のレースでバファリング(Buffering)が先頭に立っていたが、ブラックキャビアは残り300 m地点でバファリングを軽くかわし、1200 mを1分8秒32というタイムで優勝し、連勝を伸ばした。
直前オッズ1-25(1.04倍)のブラックキャビアは、バファリングを2馬身3/4差で負し、ルーク・ノーレン(Luke Nolen)騎手は、ゴールの22.5 m手前ですでに抑えていた。
ピーター・ムーディー(Peter Moody)調教師は、「ブラックキャビアはずば抜けた馬です。ただ何げなく走って、重賞勝馬すべてを抜き去り、またも他馬を軽くあしらいました。彼女がレースに呼び込んだファンの数は信じられないような数字で、彼女は豪州競馬にとって偉大な存在です。私もその一翼を担っていることを有難く思っています」と語った。
ブラックキャビアを1400 m以上の競走に出走させることを熱望しているムーディー調教師は、豪州の秋競馬シーズンが終わって2012年ロイヤルアスコット開催に照準を合わせる前に、今年もう一度パース競馬場のウィンターボトムSに出走させる予定である。
同調教師は、「彼女は2011年後半に3回しか出走しておらず、キャリア全体でも16回しか出走していません。我が国の水準から言えば5歳馬としてはレースに出走し過ぎてはいません。彼女に弊害をもたらすと思われない限り、レースに出走させます」と述べた。
なお、オーストラリアでのトップレベルの競馬場での連勝記録は19で、デザートゴールド(Desert Gold)とグローミング(Gloaming)が達成している。しかし、ミスペティー(Miss Petty)とサヴァジェット(Sava Jet)がクイーンズランド州のレベルの低い並みの競馬場で22連勝を果たしている。
By Nicholas Godfrey
(1AUSドル=約80円)
[Racing Post 2011年11月6日「Unbeaten ace Black Caviar cruises towards Aussie record」]