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2011年12月15日  - No.50 - 1

フランケル、ヨーロッパ年度代表馬に(欧州)[その他]


 無敗のフランケル(Frankel)は11月15日のカルティエ賞で年度代表馬に選ばれ、ヘンリー・セシル(Henry Cecil)調教師は同馬の本年における圧倒的な競走成績を称賛し、2012年における同馬の更なる飛躍を願った。

 セシル調教師は、「どのスポーツにもチャンピオンは必要であり、今年はフランケルでした。最初はちょっと予想がつきませんでしたが、流れがフランケルに落ち着き、最終的に決しました」と語った。

「すべてが良い方向に進みフランケルが冬を乗り越えれば、来年にはますます力をつけていくチャンスに恵まれるでしょう」。

「フランケルが、競馬界のため、および同馬に注目しその活躍を評価し始めている競馬ファンのために貢献できることを願いましょう」。

 また、ドリームアヘッド(Dream Ahead)の管理調教師デヴィッド・シムコック氏(David Simcock)の我慢強さは、同馬の馬主カリファ・ダスマル(Khalifa Dasmal)氏から称賛された。しかし同氏は、ドリームアヘッドの活動を見守るという決断をしたもののかなり試練にさらされたと冗談を言った。

 そして、「ドリームアヘッドは私を幸せで誇らしい気持ちにしてくれました。シムコック調教師があまりにも我慢強くドリームアヘッドを管理するので、我慢できなくなり、シャーミット(Shaamit)をダービー馬に仕上げてくれたウィリアム・ハッガス(William Haggas)調教師に同馬を任せようと思ったほどです。しかし、シムコック調教師は正しかったのです」と語った。

「シムコック調教師は我慢強く馬を管理し、ドリームアヘッドですべてを達成しました」。

 ダスマル氏は、ドリームアヘッドがG1での生涯5勝のうち2011年は3勝を果たした“信じられない年”と振り返った。同馬は今後アイルランドのキルケニー州にあるバリーリンチ牧場(Ballylinch Stud)で引退生活を送る。

 一方最近引退したバリー・ヒルズ(Barry Hills)調教師は、新しくBHA(英国競馬統轄機構)のCEOになったポール・ビター(Paul Bittar)氏の考え方と同様で、競馬の夢と興奮を維持する仕事であるべきと考えている。

 ヒルズ氏は、「私は競馬が楽しみであり続けることを望んでいます。競馬は好奇心と魅惑のスポーツであり、若干の風味が必要です。言葉を変えれば、取り締まりすぎるのは良くないものです」と語った。


2011年カルティエ賞受賞馬・受賞者
最優秀2歳牡馬 - ダビルシム
最優秀2歳牝馬 - メイビー
最優秀3歳牡馬 - フランケル
最優秀3歳牝馬 - デインドリーム
最優秀短距離馬 - ドリームアヘッド
最優秀長距離馬 - フェイムアンドグローリー
最優秀古馬 - シリュスデゼーグル
年度代表馬 - フランケル
功労賞 - バリー・ヒルズ調教師
 

[Racing Post 2011年11月17日「Frankel might well go from strength to strength-Cecil」]


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