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海外競馬ニュース
2012年08月30日  - No.36 - 3

リダウツチョイス、2013年はフランスにシャトル(フランス)[生産]


 オーストラリアの最優秀種牡馬リダウツチョイス(Redoute's Choice)は2013年の北半球種付シーズンにフランスにシャトルされ、アガ・カーン殿下(Aga Khan)が所有するボンヌヴァル牧場(Haras de Bonneval)で供用される。種付料は7万ユーロ(約700万円)に設定される。

 世界的種牡馬デインヒル(Danehill)の産駒である16歳のリダウツチョイスは、2000年に競走から引退しアローフィールド牧場(Arrowfield Stud)に繋養されて以来、オーストラリアのリーディング上位に君臨する種牡馬となった。現在の種付料は13万7,500ドル(約1,100万円)とされている。同馬は2006年と2010年にオーストラリアのリーディングサイアーとなり、G1勝馬21頭を含むステークス勝馬89頭を送り出した。産駒の中の稼ぎ頭は、オーストリアのリーディングに2度輝いたミスフィンランド(Miss Finland)である。

 産駒収得賞金が総額7,005万4,304ドル(約56億434万円)のリダウツチョイスは、その産駒10頭がすでにステークス勝馬を送り出しており、主要な種牡馬の父ともなっている。種牡馬となった産駒のうち6頭はG1勝馬であり、スニッツェル(Snitzel)、ストラタム(Stratum)およびナットエーシングルダウト(Not A Single Doubt)などがいる。

 リダウツチョイスはセリにおいても影響力を持つ種牡馬であり、これまでに落札された産駒548頭の平均価格は42万1,974ドル(約3,376万円)である。

 リダウツチョイスは競走生活では10戦8勝で、勝鞍には豪州G1競走のブルーダイヤモンドS、マニカトS、コーフィールドギニー、C・F・オアSがある。オーナーブリーダーのM・A・ヤシーン(M.A. Yaseen)氏に所有され、賞金総額99万5,264ドル(約7,962万円)を獲得し現役を引退した。

 シャンサズチョイス(Shantha's Choice 父:キャニーラッド)を母とするリダウツチョイスはG1勝馬プラチナムシザーズ(Platinum Scissors)の全弟で、G1勝馬マンハッタンレイン(Manhattan Rain 父:エンコスタデラゴ)とG3勝馬スライディングキューブ(Sliding Cube父:ロックオブジブラルタル)の半弟である。

 アガ・カーン・スタッド(Aga Khan Studs)のマネージャーであるジョルジュ・リモー(Georges Rimaud)氏は声明において、「私たちは2013年に一連の種牡馬の中にリダウツチョイスを迎えることにワクワクしており、所有している繁殖牝馬のうち少なくとも15頭を同馬と交配させる予定です。近年、ロイヤルアスコット開催においてオーストラリアのスプリント馬は世界最高レベルの馬と同等であることが証明されています」と述べた。

 そして次のように付言した。「リダウツチョイスはオーストラリアの代表的種牡馬で、欧州への影響が限られていたにもかかわらず、すでにキングマンボ(Kingmambo)、カーリアン(Caerleon)、ラストタイクーン(Last Tycoon)、レインボークエスト(Rainbow Quest)およびヌレイエフ(Nureyev)のような欧州の種牡馬を父とする繁殖牝馬から主要な勝馬を送り出しています。今日世界で最高の種牡馬の1頭に北半球の繁殖牝馬を交配させることは素晴らしいチャンスであり、間違いなく強くて持続力のある影響を欧州のサラブレッド産業に与えるでしょう」。

By Blood-Horse Staff
(1ドル=約80円、1ユーロ=約100円)

[bloodhorse.com 2012年8月19日「Redoute's Choice Shuttling to France in 2013」]


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