ドミンゲス騎手とナプラヴニク騎手、2012年のシーズン獲得賞金記録を達成(アメリカ)[その他]
ブリーダーズカップの勝利で注目度が上ったモン・ドミンゲス(Ramon Dominguez)騎手とロジー・ナプラヴニク(Rosie Napravnik)騎手は、それぞれシーズン獲得賞金記録を達成した。
ドミンゲス騎手は11月11日までに北米での年間獲得賞金記録を2,373万9,189ドル(約18億9,900万円)とし、ジェリー・ベイリー(Jerry Bailey)騎手の2003年の2,335万4,960ドル(約18億6,800万円)を超えた。
ドミンゲス騎手は、11月3日にサンタアニタパーク競馬場の総賞金300万ドル(約2億4,000万円)のBCターフ(G1 芝)をリトルマイク(Little Mike)で勝利し、勝鞍の内で今シーズン最高額レースでの勝利であった。なお、同騎手は過去最優秀騎手としてエクリプス賞を2回受賞し、今シーズンはこれまでステークス競走56勝と重賞25勝を達成している。
またドミンゲス騎手は、ジョン・ベラスケス(John Velazquez)騎手の持つ北米騎手としての1シーズンあたりの海外レースを含む獲得賞金記録2,441億4,923ドル(約19億5,300万円)も破った。べラスケス騎手の記録には、ロージズインメイ(Roses in May)でのドバイワールドカップ(G1)優勝も含まれている。
一方、11月3日にサンタアニタパーク競馬場のBCジュヴェナイル(G1)をシャンハイボビー(Shanghai Bobby)に騎乗して優勝したナプラヴニク騎手は、1シーズンあたりの獲得賞金が1,000万ドル(約8億円)を超える初めての女性騎手となり、同時にジュリー・クローン(Julie Krone)騎手に続く2人目のブリーダーズカップ女性優勝騎手となった。11月11日までに、同騎手は北米の騎乗で1,131万7,930ドル(約9億500万円)を獲得し、1992年にクローン騎手の持つ長く破られることのなかった1シーズンにおける獲得賞金記録921万6,622ドル(約7億3,700万円)を優に超えた。
また、ナプラヴニク騎手は今年、総賞金100万ドル(約8,000万円)のケンタッキーオークス(G1)でビリーヴユーキャン(Believe You Can)騎乗で勝利し、女性初の同競走優勝騎手となった。
ドミンゲス騎手とナプラヴニク騎手はいずれも、今シーズン、アケダクト競馬場のリゾーツワールドカジノ(Resorts World Casino New York City)からの追加的な資金提供によって賞金が増額されたニューヨーク州の競馬において活躍した。
By Frank Angst
(1ドル=約80円)
[The Blood-Horse 2012年11月12日「Record Years for Jockeys Dominguez, Napravnik」]