前BHA会長、“競走馬再訓練”を行う慈善団体の会長に就任(イギリス)[その他]
BHA(英国競馬統轄機構)会長を退任するポール・ロイ(Paul Roy)氏は、有数の馬慈善団体である“競走馬再訓練(Retraining of Racehorses)”の新会長に就任することとなり、引き続き競馬界での役割を担うことになる。
ロイ氏は“競馬界のために何か一つ尽力したいと思った”と述べるとともに、引退競走馬を世話することに情熱を感じているためこの慈善事業に興味を持ったと語った。
“競走馬再訓練”は、BHAの公認慈善事業で、元競走馬を競馬以外の活動へ順応させるための活動を行っている。ロイ氏は7月1日に、ロン・ハギンズ(Ron Huggins)会長の後任となる予定であり、同日付けでスティーヴ・ハーマン(Steve Harman)氏がBHAの会長職を引き継ぐ。
ロイ氏は次のように語った。「ロンはBHA理事会に書簡を送り、後継者を探していると伝えていました。皆は驚いたかもしれませんが、私は、“本当にやりたいと思っていたことはこれなのです”と言いました」。
「私は常々所有馬の競走引退後の世話に少々興味を持っていました。元競走馬受入機構(Homing Ex-Racehorses Organisation Scheme: HEROS)に関わったことがあり、ムーアクロフト競走馬福祉センター(Moorcroft Racehorse Welfare Centre)と一緒に取り組んだことも少しだけありますが、慈善団体のグレートウッド(Greatwood)や競走馬リハビリセンター(Thoroughbred Rehabilitation Centre)に関わったことはありません」。
「この慈善団体“競走馬再訓練”は本当に貴重な団体だと考えています。ダイ・アーバスノット(Di Arbuthnot)氏が導入した本当に興味深い計画がいくつかあり、私はそれを進めたいと思っています」。
「また、少し資金を集めた上でこれらを実行し、この団体の評判を広めようと思います」。
ハギンズ氏は次のように語った。「ポールの競馬界への深い献身は、BHAでの在任中でも明らかでした。私たちの団体としては、彼のように経験豊かで熱心な人物を会長に迎えることができ幸運です」。
By Bill Barber
[Racing Post 2013年6月26日「Roy to take up role with Retraining of Racehorses」]