ロイヤルアスコット開催、出走頭数が増加(イギリス)[開催・運営]
アスコット競馬場の馬場取締委員であるクリス・スティックルズ(Chris Stickels)氏は、先月のロイヤルアスコット開催において改修工事後の記録である518頭の出走馬を集めたことで、同競馬場が大きな打撃から完全に回復したことに自信を持っている。アスコット競馬場にようやく以前のような競馬が戻ってきたようだ。
出走頭数の増加は、近年におけるロイヤルアスコット開催の最も注目すべき特徴の1つであり、近年で最多の2012年6月の記録を14頭上回った。
今年も再び水曜日の開催が最多出走頭数となり、昨年の120頭に対して今年は118頭であった。ただそれ以前の3年間では、木曜日、金曜日および土曜日が最多出走頭数であった。
スティックルズ氏は次のように語った。「2006年の再オープン以降最多の出走頭数に満足しています。賞金額が増加したこととおそらく開催期間中まずまずの馬場を維持できたことが一部寄与していると考えます。そして人々が所有馬を大きなフェスティバルで走らせたいと思う気持ちも一助となったでしょう」。
同競馬場のあるバークシャーでは最近ほとんど雨が降っていないが、スティックルズ氏は次のように語った。「ロイヤルアスコット開催が終わった直後に、馬場の傷みを取り馬場の回復と芝の再生を助けるために少し散水しました。そして、先週の木曜日から金曜日にかけても散水しました。芝の回復具合に満足しています。現在馬場状態は大変良好です」。
「私たちは多くの内柵を移動させることにしています。馬場を少し休ませるために別のところにある柵を持ち込んで、周回コースの幅員を狭め、直線コースも少し狭くします。そして私たちは発馬機を真ん中ではなくグランドスタンドのほうに置きます。ロイヤルアスコット開催のレース中、出走馬はほとんどコース内側から真ん中までを走っていました」。
スティックルズ氏は次のように付言した。「馬場は硬めで、ところどころは良です。おそらく明日の夜にもう一度周回コースに水を撒き、月曜の朝には直線コースに散水することになるでしょう」。
ロイヤルアスコット開催の出走頭数 | ||||||
年 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 合 計 |
2007 | 96頭 | 96頭 | 100頭 | 94頭 | 92頭 | 478頭 |
2008 | 93頭 | 103頭 | 89頭 | 84頭 | 99頭 | 468頭 |
2009 | 89頭 | 90頭 | 91頭 | 102頭 | 92頭 | 464頭 |
2010 | 78頭 | 99頭 | 95頭 | 96頭 | 109頭 | 477頭 |
2011 | 101頭 | 85頭 | 105頭 | 85頭 | 99頭 | 475頭 |
2012 | 114頭 | 120頭 | 91頭 | 75頭 | 104頭 | 504頭 |
2013 | 99頭 | 118頭 | 94頭 | 101頭 | 106頭 | 518頭 |
By Graham Green
[Racing Post 2013年7月7日「Ascot confident course can cope after increase in field sizes」]