スミヨン騎手、5回目のリーディングジョッキーに輝く(フランス)[その他]
クリストフ・スミヨン(Christophe Soumillon)騎手は、5回目の平地競走クラヴァッシュドール(Cravache d'Or 年間最多勝を挙げた騎手に贈られる金の鞭)獲得で記憶に残る1年を終えた。
ベルギー出身の名騎手である同氏は、歴代のリストで、受賞6回のフレディ・ヘッド(Freddy Head)氏に次ぐ3位のキャッシュ・アスムッセン(Cash Asmussen)氏と並んだ。なお、伝説的騎手イヴ・サンマルタン(Yves Saint-Martin)は、1960年〜1983年の間に驚異のクラヴァッシュドール獲得15回を達成している。
達成した165勝は、2位マキシム・ギュイヨン(Maxime Guyon)騎手を8勝上回り、3位はイオリッツ・メンディザバル(Ioritz Mendizabal)騎手であった。
昨年は、ビューティーパーラー(Beauty Parlour)で仏1000ギニー(G1)を、また、土壇場でライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手から乗り替わりエクセレブレーション(Excelebration)でジャックルマロワ賞(G1)を制した。
スミヨン騎手の勝鞍には、185勝を挙げて再び最多勝調教師となったジャン-クロード・ルジェ(Jean-Claude Rouget)調教師の管理馬が含まれている。なお、ルジェ調教師はアンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師に60万ユーロ(約7,200万円)及ばず最多賞金獲得調教師では2位となった。
ファーブル調教師は昨年目立ったチャンピオン馬はいなかったが、仏ダービー2着馬サンボードリノ(Saint Baudolino)や同じゴドルフィンの所有馬マスターストローク(Masterstroke)、イソップズフェイブルズ(Aesop’s Fables)などによって、500万ユーロ(約6億円)を超える賞金を獲得し、最多賞金獲得調教師となった。
ソレミア(Solemia)の凱旋門賞(G1)優勝により、アラン&ジェラール・ヴェルテメール(Alain and Gerard Wertheimer)兄弟は、12年ぶりに最多賞金獲得馬主となった。一方2位のアガ・カーン(Aga Khan)殿下は、最多賞金獲得生産者となることで面目を保った。
熾烈になるはずだった障害競走のリーディング争いは、タイトル所有者のジャック・リクー(Jacques Ricou)騎手が負傷したことで事実上決着してしまい、83勝を挙げたダヴィッド・コタン(David Cottin)騎手がリクー騎手を5勝上回り3回目のクラヴァッシュドールを手に入れた。なお3位は65勝を挙げたベルトラン・レストラド(Bertrand Lestrade)騎手であった。
レストラド騎手は今年、リクー騎手がヨアン・ベルトラン・ド・バランダ(Jehan Bertran de Balanda)調教師と組むためにメゾンラフィットに拠点を変えることから、ギヨーム・マケール(Guillaume Macaire)調教師が管理する優良馬の大部分に騎乗するチャンスを得るだろう。
マケール調教師は再び障害競走の最多勝調教師となり、平地競走のファーブル調教師よりも多くの勝利を挙げ、多くの賞金額を稼いだ。
また、パポ・ファミリー(Papot family)が最多賞金獲得馬主となり、サンヴォワール牧場(Haras de Saint Voir)が最多賞金獲得生産者となった。
By Scott Burton
(1ユーロ=約120円)
[Racing Post 2013年1月2日「Fifth French jockeys’ title for Soumillon」]