ベットフレッド社とトートプール社、競馬場メディアグループとの契約を継続(イギリス)[開催・運営]
ベットフレッド社(Betfred)とトートプール社(Totepool)は、競馬場メディアグループ(Racecourse Media Group: RMG)が所有する31競馬場およびアスコット競馬場において、少なくとも2018年7月まで場内プール賭事サービスとベッティングショップを保証する契約を結んだ。
この契約により、両社は32場でイボアH、ケンブリッジシャーH、シザレウィッチHなどのレーススポンサーを継続することになる。
ベットフレッド社とトートプール社は、契約期間内において、エイントリー、チェルトナム、エプソムおよびヨークなどの競馬場にスポンサー契約を通じて1,470万ポンド(約20億5,800万円)を拠出し、すべての場内馬券発売所はベットフレッド社によって運営される。
アスコット競馬場は2014年にRMGに加入するが、昨年独自の場内馬券発売運営を始めたチェスターおよびバンガー競馬場はこの契約に含まれてない。
つまりこの新しい契約によって、チェスターおよびバンガー競馬場以外のRMG所有の競馬場は全て独自の賭事運営を行うことができない。
また、ベットフレッド社とターフTV社(Turf TV)の間で交渉が進行中のため、RMGとタイムウィーヴ社(Timeweave)が半々で共有している映像・データ供給会社は、交渉が決着するまで、RMGの34場からの映像をベットフレッド社の場内馬券発売所に提供することができない。
RMGのCEOリチャード・フィッツジラルド(Richard FitzGerald)氏は1月8日に次のように語った。「私たちはベットフレッド社とトートプール社と契約を締結できたことに満足しています。この契約は今後2018年7月まで、我々の競馬場におけるプール賭事およびトートプール社の商品の将来を保証し守ります」と語った。
そして、「ベットフレッド社もトートプール社も競馬場と一体となって場内馬券発売の発展のために熱心に取り組んでいます。競馬場来場者に最高級のサービスを提供するだけではなく、競馬全体の利益のためにこの事業を拡大させることを目標としています」と付言した。
トートプール社のフィル・シアーズ(Phil Siers)社長は、「私たちはこの新たな長期契約に漕ぎつけたことと、1929年にニューマーケット競馬場とカーライル競馬場で初めて開始されたプール賭事が今日RMGの競馬場全体に拡大したことに満足しています」と語った。
そして次のように付け足した。「この契約が締結されたことで、ベットフレッド社はトートプール社を通じて、英国競馬場へのトートプール社商品の独占的な供給者としてその地位を強固にするでしょう」。
「トートプール社は7年間の独占的なライセンスを持つことになり、その競馬場の施設と顧客サービスをベットフレッド社の高い水準まで発展させ改善する決意です」。
「この契約は、場内馬券発売事業に大きな資本投資を行わせ、高い払戻し率を促進し、トートプール社とそのパートナーがすぐに看板事業を行えるようにします」。
なお、ベットフレッド社とターフTV社との交渉は、ターフTV社が映像を提供するにあたり場内ベッティングショップに求めている料金のために行き詰っている。
By Bill Barber
(1ポンド=約140円)
(関連記事)海外競馬ニュース2012年No.22「バンガー競馬場とチェスター競馬場、独自の賭事提供を開始(イギリス)」
[Racing Post 2013年1月9日「Deal keeps Betfred/Totepool on RMG courses until 2018」]