ゲイリー・スティーヴンス騎手、シャーガーカップに出場か(イギリス)[その他]
ゲイリー・スティーヴンス(Gary Stevens)騎手は、引退後7年のブランクを経て1月12日にサンタアニタ競馬場で現役復帰を勝利で飾ったことにより、アスコット競馬場で開催される今年のシャーガーカップに招待されるかもしれない。
アスコット競馬場のPR担当理事であるニック・スミス(Nick Smith)氏は、「米国に行き、8月10日にアスコット競馬場で開催される恒例の国際騎手競走シャーガーカップの米国代表候補騎手を募る際には、スティーヴンス騎手および米国リーディング女性騎手のロジー・ナプラヴニク(Rosie Napravnik)騎手に話を持ちかけるつもりです。」と語った。
そして次のように続けた。「スティーヴンス騎手は間違いなく私たちの招待の対象となる騎手です。チーム構成が固まるのは3月以降ですが、彼は大物騎手ですし、また渡英する時間もあると思います」。
「ナプラヴニク騎手にもシャーガーカップに騎乗できるか尋ねるつもりで、もしかすると両騎手を一緒に見られるかもしれません」。
3月に50歳を迎えるスティーヴンス騎手は、慢性的な膝の痛みを理由に2005年11月に騎手生活から引退していたが、カムバックから3日目にブランディング(Branding)に騎乗し生涯4,889勝目を挙げたことで、完全復帰を果たすと発表した。
競馬殿堂入り騎手のスティーヴンス氏は、現役復帰後初の勝利をサンタアニタ競馬場で挙げたが、その際の騎乗馬であるブランディングは、馬主がグレンヒル牧場(Glen Hill Farm)で調教師がトム・プロクター(Tom Proctor)氏である。同騎手は、競馬チャンネルHRTVのクリスティーナ・ブラッカー(Christina Blacker)氏に、「とりわけこれらの関係者のためにも再び勝てたことを本当に嬉しく思います。私たちは古い付き合いです」と語った。
かつてスティーヴンス騎手は、英国で1シーズン騎乗し、サー・マイケル・スタウト(Sir Michael Stoute)調教師の厩舎に所属していた1999年に、ロイヤルアスコット開催で勝利を挙げている。
またその夏、サイード・ビン・スルール(Saeed Bin Suroor)調教師管理のザフラートドバイ(Zahrat Dubai)でグッドウッド開催のナッソーSを、またサー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師管理のロイヤルアンセム(Royal Anthem)でヨーク競馬場のインターナショナルSに優勝し、G1競走2勝を挙げた。
By Jon Lees
(関連記事)海外競馬ニュース 2010年No.6「ゲイリー・スティーヴンス元騎手、調教師を辞めてタレント活動に集中 (アメリカ)」
[Racing Post 2013年1月14日「Stevens could get Ascot invite after 0return from retirement」]