リツイートで出走馬のゼッケンにハンドルネームが記載される募金活動(イギリス)[その他]
ツイッター利用者と熱心な競馬ファンは、チェルトナムフェスティバルのレーシングポスト紙がスポンサーを務めるアークルチャレンジトロフィー(G1)の出走馬のゼッケン上でそのハンドルネーム(訳注:ネットワーク上で活動するときに用いられる別名)を永遠のものとするかもしれない。
レーシングポスト紙は昨日、負傷騎手基金(Injured Jockeys Fund: IJF)と騎手臨時基金(Jockeys Emergency Fund: JEF)への募金を集めるために、チャリティーキャンペーンを立ち上げた。
レーシングポスト紙(@RacingPost)のメッセージ「#SupportOurJockeys」をリツイートするツイッター利用者は、リツイート1回につきレーシングポスト紙から1ポンド(約170円)を支払わせることで、この2つの基金に寄付することができ、合計1万回リツイートされることが目標とされている。
このイニシアティブはチェルトナム競馬場とBHA(英国競馬統轄機構)により支持され、BHAは親切にも2,500ポンド(約42万5,000円)の募金を追加した。
アークルチャレンジトロフィーの全出走馬のゼッケンと馬着には、リツイートした人々の100人分のハンドルネームが無作為に記されるだろう。リツイートはレースのちょうど1週間前である3月4日午後2時5分から受け付けられる。
リーディングジョッキーでレーシングポスト紙の大使であるブライアン・クーパー(Bryan Cooper)騎手は、「立派な理念を支持する本当に簡単な方法です。私もリツイートして、騎乗馬のゼッケンに自分のハンドルネームが載ることを望んでいます」と語った。
レーシングポスト紙の編集者ブルース・ミリントン(Bruce Millington)氏が次のように語った。「リツイートされればされるほど、多くのお金をIJFとJEFに寄付できますので、1万ポンド(約170万円)以上が集まることを期待しています」。
「競馬ファンとツイッターのフォロワーに対して、レーシングポスト紙がスポンサーを務めるレースの出走馬に、文字通り記されるチャンスを与えるアイデアは、競馬界では初めての試みではありませんが、世界中の競馬の熱狂的ファンを巻き込み触れ合う方法の1つです」。
IJFは負傷騎手にケア、思いやりおよび資金援助を与えることを目的に1964年に設立された。CEOリサ・ハンコック(Lisa Hancock)氏は、「IJFを支持するのにこんなに簡単な方法は今までにありませんでした。私たちはツイッター利用者がこのイニシアティブを支持することを楽しみにしています」と語った。
アイルランドで麻痺状態となった負傷騎手を支援するためにJEFに寄付を集めているアイルランド負傷騎手基金(Irish Injured Jockeys)のキャリー-アン・ローダン(Carey-Ann Lordan)氏は、「アイルランド海の両側で負傷騎手を支援するこの計画は素晴らしく、このような革新的かつ創造的な方法を採った彼らの優れた勇気に敬意を表します」と語った。
BHAのCEOポール・ビター(Paul Bittar)氏は、「BHAは募金活動においてもこのイニシアティブを結実させることにおいてもこの計画を支援することに満足しています。今までにない新しい発想であり、競馬界の多数のツイッター利用者を活用する素晴らしい発想です。このことが価値ある理念のための資金集めの一助となることを望んでいます」と語った。
昨夜までに、1,500回以上のリツイートがなされ、このイニシアティブの支援者には元サッカー選手の馬主マイケル・オーウェン(Michael Owen)氏、トニー・マッコイ(Tony McCoy)騎手、バリー・ジェラフティー(Barry Geraghty)騎手、ケイティ・ウォルシュ(Katie Walsh)騎手などがいる。
By Stuart Riley
(1ポンド=約170円)
[Racing Post 2014年3月1日「Post’s Arkle Twitter initiative for injured jockeys」]