チャーチルダウンズ競馬場、控除率引き上げを実施(アメリカ)[開催・運営]
チャーチルダウンズ競馬場で施行されるケンタッキーダービー(G1)やその他のレースへの賭事は高くつくことなる。
賞金額やステークス競走日程を維持し、優良馬を惹きつけ続ける取組みのために、チャーチルダウンズ競馬場はパリミューチュエル賭事の単勝、複勝および連勝式馬券の控除率を4月26日の2014年春開催開始時に引き上げることを計画している。
賭事プールの中で競馬場とホースマンの取り分のために維持される割合でありその中から国税も支払われる控除率は、単勝および複勝馬券では16%から17.5%に引き上げられ、連勝式馬券(馬単、3連単、3連複、3重勝)では19%から22%に引き上げられる。残りの割合は賭事客に払い戻される。
競馬場役員は、チャーチルダウンズ競馬場の競馬開催中の1日平均の場内馬券売上げは120万ドル(約1億2,000万円)を下回ったと述べた。ケンタッキー州の法律は、1日平均の場内馬券売上げが120万ドルを下回る競馬場のために最大の控除率を設定しており、チャーチルダウンズ競馬場はその控除率を採用するだろう。ターフウェイパーク競馬場やエリスパーク競馬場もこの控除率を採用している。
チャーチルダウンズ競馬場の役員たちは、ケンタッキー州競馬委員会(Kentucky Horse Racing Commission)とホースマンにこの変更を伝えたと語った。
同競馬場の競馬コミュニケーション担当副理事長であるジョン・アッシャー(John Asher)氏は、競馬場の賞金と春開催のステークス競走日程を維持するためにこの変更はなされたと語った。そして、チャーチルダウンズ競馬場はカジノ施設や同じ地域にあるゲーム機収入で賞金額を補完している競馬場との競合に対応するために取り組んでいると述べた。
アッシャー氏は、控除率の引き上げを行わなければ春開催の賞金は減少し、いくつかのステークス競走が廃止されるだろうと語った。
そして次のように付言した。「チャーチルダウンズ競馬場が魅力的な競馬を見せるためには、現在州内にある厩舎を維持し新しい厩舎や馬をケンタッキー競馬地区に惹きつけられるほど、賞金が十分でなくてはなりません。ステークス競走日程も優良馬が沢山いる厩舎を惹きつけて引き止めておくのに不可欠です」。
「控除率を引き上げなければ、春開催の賞金はおそらく減少し、ステークス競走の賞金は削減されそのうち数レースがステークス競走日程から外されるでしょう」。
By Frank Angst
(1ドル=約100円)
[bloodhorse.com 2014年4月10日「Churchill Downs to Increase Takeout Rates」]