BHA、聖金曜日開催の拡大に前向きも周到な準備を希望(イギリス)[開催・運営]
BHA(英国競馬統轄機構)は4月20日、聖金曜日の競馬開催を増やす可能性を否定しなかったが、それをただちに実行に移す計画はないと語った。
ブックメーカーは、リングフィールド競馬場とマッセルバラ競馬場の聖金曜日開催が賭事売上げの面で成功を収めたことから称賛し、聖金曜日を3場開催にすることをすでに要求している。
BHAの競走担当理事であるルース・クイン(Ruth Quinn)氏は、次のように語った。「現時点では聖金曜日を2場開催のままとする考えです。2場開催で聖金曜日馬開催の魅力や消費者需要を十分見定めることができます。私たちは英国初の聖金曜日開催に大変満足しています」。
「しかし、今後ずっと2場でしか開催しないと決まっているわけではありません。聖金曜日の開催数を増やすことを約束する前に、1年だけではなくもっと長い期間においてデータ分析することを望んでいます」。
「聖金曜日開催が質の高い競走と十分高額な賞金を提供するものでなければならないと考えているので、ビジネスとして魅力あるこの日に投資したいという競馬場からの要求も考慮するでしょう」。
BHAは常にクリスマスに開催を行うという提案はばかげていると言ってきたが、クイン氏はクリスマス前の空白の2日間も近い将来については同じ見解であると付け加えた。
「現時点ではクリスマス前の空白日程に競馬開催を追加する計画はありません。しかしこの場合もやはり、消費者需要が競馬開催日程を改編する決定の大きな原動力となります」。
チャンネル4に聖金曜日に競馬中継することを説得することは、ブックメーカーとアリーナレーシング社(Arena Racing Company: ARC)の“欲しいものリスト”の上位にあるが、チャンネル4は昨日、来年の方針についての質問に対しほとんど発言しなかった。
聖金曜日開催への認可が比較的遅かったことや他のテレビ中継に関する契約などの諸々の事情が重なり、今年のリングフィールド競馬場とマッセルバラ競馬場での聖金曜日開催は地上波で中継されなかった。
チャンネル4の広報担当のハンナ・ウォーカー(Hannah Walker)氏は次のように語った。「現時点で言える唯一のことは、話し合う用意ができていることです。ARCやその他の団体が聖金曜日に成功を挙げたことは素晴らしいことです」。
グレート・ブリティッシュ・レーシング社(Great British Racing:GBR)は、リングフィールド競馬場のオールウェザーチャンピオンシップの最終日を盛り上げるためにARCと共に取り組んだ。
GBR のCEOロッド・ストリート(Rod Street)氏は、「観客は来場することで賛成の意思を示したと考えています。質の高い競走と天気が良く観客が過ごしやすい環境であれば、人々は集まってくるものです」と語った。
By Bill Barber
(関連記事)海外競馬ニュース 2014年No.18「リングフィールド競馬場の初めての聖金曜日開催、大成功を収める(イギリス)」
[Racing Post 2014年4月21日「BHA not ruling out more Good Friday meetings」]