エリザベス女王、年度代表馬主に選出される(イギリス)[その他]
ロイヤルアスコット開催の207年の歴史を持つゴールドカップ(G1)においてエスティメイト(Estimate)で王室として初めて勝利したことにより、12月5日にロンドンで開催された毎年恒例の第32回馬主協会(Racehorse Owners Association: ROA)授賞式で、エリザベス女王は年度代表馬主賞を受賞した。
エスティメイト(Estimate)自身も、最優秀長距離馬に選ばれた。
この年度代表馬主賞の受賞理由は、エスティメイトのゴールドカップ優勝だけではなく、女王陛下の60年以上にわたる競馬への深い関わりと多大な貢献によるものである、とROAは述べている。
女王のレーシングマネージャーのジョン・ウォレン(John Warren)氏とその娘スザンナ(Susannah)が女王陛下の代理で賞を受け取り、エスティメイトを管理するサー・マイケル・スタウト(Sir Michael Stoute)調教師が最優秀長距離馬賞を受け取った。
ROAのレイチェル・フッド(Rachel Hood)理事長は、次のように語った。「英国競馬界はこれまで誠に幸運なことに女王陛下の生涯にわたる支援を受けてきており、エスティメイトのゴールドカップ優勝は競馬界全体にとって特別な出来事です」。
「馬主を代表する馬主協会は、女王陛下に2013年の年度代表馬主賞をお贈りすることを光栄に存じます」。
一方、スター障害馬スプリンターサクレ(Sprinter Sacre)への2つの表彰もこの授賞式の重要なセレモニーであり、無敗の同馬はROAの年度代表馬および最優秀競走馬に選出された。
キャロライン・モールド(Caroline Mould)氏所有のスプリンターサクレは、春の3つの主要開催、つまりチェルトナムフェスティバル、エイントリー競馬場のグランドナショナル、パンチェスタウンフェスティバルすべてにおいて勝利を挙げた。
ジョアン殿下(Sheikh Joaan)も2つの賞を受賞し、それは凱旋門賞馬トレヴ(Treve)での最優秀中距離馬賞と最優秀牝馬賞である。
ロンドンのインターコンティネンタルホテルで開催されたウェザビーズ・ハミルトン社(Weatherbys Hamilton)主催のこの授賞式において、特別功労賞はトップノッチトント(Top Notch Tonto)が受賞した。同馬は、10月の英国チャンピオンズデーのクイーンエリザベス2世S(G1)で2着となり、その素晴らしいシーズンを締めくくった。
By Tony Smurthwaite
[Racing Post 2013年12月6日「Queen owner of year after Ascot glory」]