香港競馬の全体の賞金額が7%増加(香港)[開催・運営]
香港競馬の賞金額は来シーズンに全体で7%増加する、と香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club: HKJC)の競馬担当理事ウィリアム・ネーダー(William Nader)氏は語った。
同氏は、6月10日にシャティン競馬場で行われた記者会見において、賞金体系の概要を説明した。
2014年9月中旬に開幕する来シーズンの全体の賞金額は、2013-14年シーズンに提供された9億香港ドル(約117億円)から6,300万香港ドル(約8億1,900万円)増加し、9億6,300万香港ドル(約125億1,900万円)となる。これは、競馬開催日が初めて83日間に拡大された2009-10年シーズンに提供された賞金額から1億7,800万香港ドルすなわち22%増加したことになり、全体的な賞金額が7億2,000万香港ドルであった2007-08年シーズンから3分の1増加したことになる。
ネーダー氏は次のように語った。「今シーズンは競馬の売上げが初めて1,000億香港ドル(約1兆3,000万円)に達しましたが、より重要なことは、香港馬が香港および海外のレースで驚異的なパフォーマンスを見せた、 HKJCの歴史において質の面で最も素晴らしいシーズンであったことです。こうした状況において、HKJCは香港の馬主のますます増加する費用を補い、この勢いを維持するために再び賞金額を増加します」。
そして、カテゴリー別の総賞金を次のように説明した。クラス1の総賞金は10%増の220万香港ドル(約2,860万円)となり、クラス2の総賞金は7.1%増の150万香港ドル(約1,950万円)となる。クラス3からクラス5とグリフィンレース(新馬戦)の総賞金は来シーズン4.5%〜6.7%引き上げられ、クラス3は106万香港ドル(約1,378万円)、クラス4は76万香港ドル(約988万円)、クラス5は57万5,000香港ドル(約747万5,000円)、グリフィンレースは80万香港ドル(約1,040万円)となる。
ネーダー氏は次のように続けた。「HKJCは馬を所有するのに大変な費用がかかることを認識しており、その投資に対して正当な見返りを提供したいと考えています。また、競馬ファンが競馬場で質の高い競馬を体験できるように、能力が高い馬を作り出したいと考えています。香港競馬がこの先何年も非常に高いレベルのレースを提供し続けるために、価値ある賞金額の提案が適切にバランスの取れたものとなるよう確認していきたいと考えています」。
香港の4つのG1競走の総賞金も発表された。
香港クラシックマイル(G1)と香港ダービー(G1)の総賞金はそれぞれ200万香港ドル(約2,600万円)引き上げられ、800万香港ドル(約1億400万円)と1,800万香港ドル(約2億3,400万円)になる。センテナリースプリントカップとチェアマンズスプリントプライズの総賞金はいずれも60万香港ドル(約780万円)引き上げられ660万香港ドル(約8,580万円)となる。すべての国際G2競走と香港G2競走は37万5,000香港ドル(約487万5,000円)引き上げられ387万5,000香港ドル(約4,920万5,000円)となり、香港G3競走はすべて10%増の275万香港ドル(約3,575万円)となる。
香港マカオトロフィーの総賞金は40万香港ドル(約520万円)引き上げられ240万香港ドル(約3,120万円)となるが、香港マカオトロフィーとマカオ香港トロフィーの両方を優勝した馬へのボーナスは廃止される。
By Blood-Horse Staff
(1香港ドル=約13円)
[bloodhorse.com 2014年6月10日「Hong Kong Prize Money to Increase 7%」]