ジョッキークラブ、2015年競馬開催日程へ実績本位制度の導入を提案(イギリス)[その他]
ジョッキークラブは6月12日、2015年の競馬開催日程に関するBHA(英国競馬統轄機構)の諮問文書にいち早く回答し、「競馬界は、長期にわたる競馬の健全な発展のために投資する競馬場に報いる機会を確保しなければならない」と述べた。
この諮問文書へのジョッキークラブの回答は、2014年の競馬開催日程全体の14%を占めるBHA管理の賃借開催を行う競馬場を決定するに当たって、競争的な実績本位制度(merit-based system)を求めるものであったと、CEOのサイモン・バザルゲット(Simon Bazalgette)氏は、語った。
BHAが6月中旬に開始した2015年の競馬開催日程についての諮問は、いわゆる出走頭数の大幅減少の影響に重点を置いている。
バザルゲット氏は次のように語り、対抗する競馬場と競馬場グループを厳しく非難した。「私たちは単純にこの方法を選びます。中心的な競馬番組に投資するインセンティブが十分にないため競馬に最小限の還元しかしていない競馬場に対して、彼らが求める追加的な賃借開催日程の中から、開催日程の配分を継続できます。あるいは、抜け穴を塞ぎ競馬全体に最大の資金を還元する競馬場に報いる実績本位主義の制度を作り上げることもできます」。
バザルゲット氏は、ジョッキークラブは以前から実績主義制度を要求してきたと語り、次のように続けた。「競馬界はこの3〜4年間、正しい適切な行動を促す方法として開催日程を利用する機会を持たなかったと思いますので、これは重要なことだと考えます。今やこれを実行するチャンスなので、準備し実現すべきだと考えます」。
「これは私たちが以前から主張し推進してきたことで、競馬場に正しい適切な行動を奨励したいのであれば適切な報酬を提供する必要があります。競馬開催日程は競馬場にとって重要な事項なので、競馬場を競争させるような仕組みにすることは、賢明な方法のように思えます」。
締切が7月1日とされている諮問文書の質問に対する回答は、BHAが2015年の競馬開催日程の規模、構成および配分を決定するのに利用される。
By Bill Barber
[Racing Post 2014年6月13日「Jockey Club chief calls for merit-based policy for fixtures」]