チャーチルダウンズ競馬場、“勝種牡馬投票券”の提供を計画(アメリカ)[開催・運営]
来春、牧場はその供用する種牡馬を自慢する権利に加え、ケンタッキーダービー(G1)勝馬を送り出す供用種牡馬の馬券を買う機会に恵まれるかもしれない。
チャーチルダウンズ競馬場は、賭事客が次のケンタッキーダービーでどの種牡馬がダービー馬の父となるかを当てる一種の“ダービーフューチャー馬券”を追加することを望んでいる。この馬券は、馬券対象馬を23頭とし、対象外の馬をひとまとめにする現行のフューチャー馬券をモデルとする。同場の職員は12月2日にレキシントンで開催されるケンタッキー州競馬委員会(Kentucky Horse Racing Commission)の会合でこの馬券の概要を説明する予定だ。
この馬券を発売できるようにするにはいくつかの賭事ルールの微調整が必要かも知れないが、承認が間に合えば、2015年ケンタッキーダービーより前に“勝種牡馬投票券”を発売できるだろうと、チャーチルダウンズ競馬場の職員は語った。2015年ケンタッキーダービーを対象にするのであれば、この馬券は来年の1月か2月に発売されそうだが、そうでなければ2016年に発売されることになるだろう。
チャーチルダウンズ競馬場のコミュニケーション担当理事ダレン・ロジャーズ(Darren Rogers)氏は、現行の“ダービーフューチャー馬券”に新たな趣向を加えることを検討していたと述べた。
そして次のように語った。「種牡馬には過去のスター馬がいます。タピット(Tapit)、ウォーフロント(War Front)など、現在活躍する種牡馬はすべてそうでした。ダービーより前に、興味を引きつける賭事を提供することができるでしょう。賭事客は多数の3歳馬の活躍の可能性を見守ることに魅力を感じるでしょう。お気に入りの種牡馬の産駒1頭が勝てなくても、購入した馬券が無効になるわけではありません」。
ロジャーズ氏は、この馬券が承認され提供されることになれば、チャーチルダウンズ競馬場は各種牡馬の産駒情報を賭事客に提供する予定だと語った。
そして次のように付け加えた。「生産者もこの馬券を買うでしょうし、ケンタッキー州中部で大いに人気を博すと考えています。競馬ファンが参加することを楽しむ、これまでとは違ったタイプの馬券であるとも考えます。それゆえ、競馬ファンの注目を集め興味を引きつける馬券となるでしょう」。
By Frank Angst
[bloodhorse.com 2014年11月26日「Churchill Proposes Derby Bet on Winning Sire」]