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海外競馬ニュース
2015年03月19日  - No.11 - 2

デットーリ騎手の生産馬がチェルトナムフェスティバルで優勝(イギリス)[その他]


 フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手は、世界中の主要競馬開催で優勝してきたが、3月11日にチェルトナムフェスティバルでは初勝利をあげた。しかも、ブーツを履かずにである。

 デットーリ騎手は、クイーンマザーチャンピオンチェイス(G1)勝馬ドッジングブレッツ(Dodging Bullets)の生産者でもある。所有牝馬のノヴァシンジ(Nova Cyngi 父クリスエス)をドバウィ(Dubawi)と交配させたのだ。同騎手は以前ドバウィに騎乗し、ナショナルS(G1)や愛2000ギニー(G1)で勝利を収めている。

 ノヴァシンジは、G1馬のライトシフト(Light Shift)とシヴァ(Shiva)を出産したランジェリー(Lingerie)の半妹で、母は凱旋門賞(G1)2着のノーザントリック(Northern Trick)である。スウェーデン人のステファン・ウップストロム(Stefan Uppstrom)氏に、タタソールズ社(Tattersalls)のセリで、1万1,000ギニー(約210万円)で落札されるまで、デットーリ騎手はノヴァシンジを所有していた。

 今シーズン、ドッジングブレッツはティングルクリークチェイス(G1)やクラレンスハウスチェイス(G1)で優勝し、頭角を現し始めた。このため、ノヴァシンジはクールラス牧場(Coolruss Stud)のゲイリー・ハドン(Gary Hadden)氏に売却され、その結果、アイルランドに戻ってイエーツ(Yeats)と交配した。

 ドバウィは、アルカジーム(Al Kazeem)、マクフィ(Makfi)、ナイトオブサンダー(Night Of Thunder)など、平地競走で多くの活躍馬を出している。また、障害競走でも優秀な成績を収めた産駒は、ドッジングブレッツが初めてではない。

 ハードル競走でG1・2勝のヒザーバート(Hisaabaat 4歳)、エリートハードル(G2)勝馬パープルベイ(Purple Bay)、チェイス競走での活躍馬ブリックレッド(Brick Red)も、ドバウィ産駒である。

 ドッジングブレッツは1歳時に、タタソールズ社のセリでアンドリュー・オリバー(Andrew Oliver)氏によって8,000ギニー(約150万円)で落札された。その後、トム・マローン(Tom Malone)氏が個人取引で購買した。

By Martin Stevens
(1ポンド=約180円)

[Racing Post 2015年3月11日「Dettori breeds Champion Chase winner Bullets」]


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