エクリプス賞、2015年から2つの表彰部門を改名(アメリカ)[開催・運営]
2月19日、エクリプス賞の運営者は、同賞の表彰部門である『最優秀古牡馬』および『最優秀古牝馬』を、2015年からそれぞれ『最優秀ダート牡馬』および『最優秀ダート牝馬』に改名すると発表した。
2014年まで、4歳以上の芝牡馬は『最優秀芝牡馬』と『最優秀古牡馬』の双方に、4歳以上の芝牝馬は『最優秀芝牝馬』と『最優秀古牝馬』の双方に選出されることが可能であった。最優秀古牡馬に選出されたダート馬は、2010年のブレーム(Blame)が最後である。近年、最優秀古牡馬に選出されているアクラメーション(Acclamation 2011年)、ワイズダン(Wise Dan 2012−13年)およびメインシークエンス(Main Sequence 2014)は、いずれも芝馬であった。
中でもワイズダンとメインシークエンスは、G1を連勝したことと、傑出したダート牡馬が存在しなかったことにより、『最優秀芝牡馬』と『最優秀古牡馬』を同時受賞している。
この変更は、エクリプス賞の投票団体であるNTRA(全米サラブレッド競馬協会)、全米競馬記者協会(National Turf Writers and Broadcasters)およびデイリーレーシングフォーム紙(Daily Racing Form)が発表した。
NTRA上席副理事長およびエクリプス賞運営委員会メンバーであるキース・チャンブリン(Keith Chamblin)氏は、次のように語った。「3団体は、古馬の表彰部門の『牡と牝』のそれぞれにおいて、『ダートと芝』の区別を明確にすることに合意しました。4歳以上の芝牡馬と芝牝馬は、『最優秀芝牡馬』または『最優秀芝牝馬』を受賞できます。一方、4歳以上のダート牡馬とダート牝馬は、ダートあるいは本馬場(オールウェザー)のレースパフォーマンスにより、『最優秀ダート牡馬』または『最優秀ダート牝馬』を受賞することができます。そして、どの馬にも年度代表馬の受賞資格があります」。
2015年からのエクリプス賞の17部門は以下の通りである。
最優秀2歳牡馬/最優秀2歳牝馬
最優秀3歳牡馬/最優秀3歳牝馬
最優秀ダート牡馬/最優秀ダート牝馬
最優秀芝牡馬/最優秀芝牝馬
最優秀短距離牡馬/最優秀短距離牝馬
最優秀障害馬
年度代表馬
最優秀馬主
最優秀生産者
最優秀調教師
最優秀騎手
最優秀見習い騎手
By Tom LaMarra
[The Blood-Horse 2015年2月28日「Two Eclipse Award Categories Changed Effective 2015」]