ゴフス社の2014年の売上げ、前年比10%増(アイルランド)[生産]
ゴフス社(Goffs)の2014年の売上げは、前年比10%増の1億967万464ユーロ(約153億5,386万円)となった。
キルデア州キルを拠点とするセリ会社への上場馬3,448頭のうち2,790頭が購買され、全体的な売却率は81%であった。
2014年のゴフス社での購買馬の平均価格も、売上げと同じ10%増で、3万9,308ユーロ(約550万円)となった。
2013年には、ポーリン社(Paulyn)処分セールが大成功を収め売上げを押し上げて、前年比で年間売上げ45%増、平均価格24%増を記録したが、2014年も増加が続いた。
ゴフス社は2014年に2つの新しいセールを開催した。それは、Qipco社をパートナーとしケンプトン・ブリーズアップセールに代り開催されたロンドンセール[最高価格馬カッペラサンセヴェロ(Cappella Sansevero):130万ポンド(約2億3,400万円)]と、愛チャンピオンズ・ウィークエンドに開催されたチャンピオンズセール[最高価格馬ティミヤン(Timiyan):47万ユーロ(約6,580万円)]である。
ゴフス社のCEOヘンリー・ビービ(Henry Beeby)氏は次のように語った。「弊社と顧客の皆様にとって飛躍の年でした。皆様の弊社への信頼のおかげで、これらの偉業すべてを達成することができました」。
「2013年は、めったにないポーリン社処分セールでチキータ(Chicquita)が欧州最高額の600万ユーロ(約8億4,000万円)で落札され最高潮に達した驚異的な年でしたので、それ以上に成長することは大変なことでした」。
「約1億1,000万ユーロの売上げは、ゴフス社の歴史において3番目に素晴らしい数字であり、年間千頭以上を販売していた“ケルトの虎”時代(訳注:アイルランドの経済成長期)の2006年と2007年を下回るだけです。4万ユーロ弱の平均価格は弊社の最高記録です」。
「たった4年間で売上げが143%増加したことになるので、これらの数字はゴフス社の素晴らしい復活を意味しています」。
ゴフス社11月セールでは、ダーモット・ファリントン(Dermot Farrington)氏が匿名顧客の代理としてフランケル(Frankel)牝駒[母フィンシャルベオ(Finsceal Beo)]を180万ユーロ(約2億5,200万円)で落札し、2014年にゴフス社で取引された最高価格馬となった。
By Martin Stevens
(1ユーロ=約140円、1ポンド=約180円)
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[Racing Post 2014年12月16日「Goffs annual turnover up ten per cent」]