2014年の年度代表馬にカリフォルニアクローム選出(アメリカ)[その他]
1月17日にガルフストリームパーク競馬場(フロリダ州ハランデールビーチ)で開催された毎年恒例のエクリプス賞授賞式において、シーズン開始当初はまだカリフォルニア産馬を相手に競走していたカリフォルニアクローム(California Chrome)が、その後そのレベルを高く上げて2014年度の代表馬に選ばれた。
アート・シャーマン(Art Sherman)調教師の管理の下、この優秀な栗毛のラッキープルピット(Lucky Pulpit 当時の種付料2,500ドル)産駒は、カリフォルニアカップダービー(1月25日)の5 ½馬身差の優勝を皮切りに、5月17日のプリークネスS(G1)での勝利まで6連勝を達成した。プリークネスSの前には、サンタアニタダービー(G1)、サンフェリペS(G2)、そしてケンタッキーダービー(G1)を制している。
カリフォルニアクロームは2007年のカーリン(Curlin)以来の3歳馬として、また1999年のカリズマティック(Charismatic)以来のケンタッキーダービー馬として年度代表馬の栄冠を勝ち取った。さらに、この授賞式で最優秀3歳牡馬にも選出された。
ベルモントS(G1)4着敗退後、休養をとったカリフォルニアクロームは、シーズン終盤に再びその実力を示した。休養明け1戦目のペンシルヴァニアダービー(G2)では6着となったが、BCクラシック(G1)で僅差の3着と健闘し、さらに芝のデビュー戦となったハリウッドダービー(G1)で素晴らしい優勝を果たして、1月〜11月の全日程を終了した。
このハリウッドダービー優勝により、カリフォルニアクロームはBC後にG1を制した最初のダービー馬となった。また同じ3歳時に芝G1を制した2頭目のダービー馬となる。この偉業を成し遂げたもう1頭はあのセクレタリアト(Secretariat)である。
カリフォルニアクロームは、母はラブザチェイス(Love the Chase クレーミング競走において8,000ドルで譲渡)で、馬主ペリー・マーティン(Perry Martin)氏とスティーヴ・コバーン(Steve Coburn)氏により生産された。競馬の枠を越えて同馬とその関係者の名は米国中の人々の口の端にのぼり、主要紙の見出しやテレビのスポーツ番組で報道された。最高の栄誉を手にして、この華やかな栗毛馬カリフォルニアクロームは競馬界の新たなスターとして現役を続行する。
NTRA(全米サラブレッド競馬協会)、デイリーレーシングフォーム紙および全米競馬記者協会(National Turf Writers And Broadcasters)の各投票者が年度代表馬の1位指名として投じた票数は以下の通りである。
カリフォルニアクローム 143票; メインシークエンス(Main Sequence)53票; バイエルン(Bayern)36票; シェアードビリーフ(Shared Belief)12票; アンタパブル(Untapable)11票; ワイズダン(Wise Dan)6票; アデレード(Adelaide)1票; テイクチャージブランディ(Take Charge Brandi)1票(棄権 2票)
2014年エクリプス賞受賞馬/受賞者
年度代表馬:カリフォルニアクローム
最優秀3歳牡馬:カリフォルニアクローム
最優秀3歳牝馬:アンタパブル
最優秀2歳牡馬:アメリカンファラオ(American Pharoah)
最優秀2歳牝馬:テイクチャージブランディ
最優秀古牡馬:メインシークエンス
最優秀古牝馬:クローズハッチズ(Close Hatches)
最優秀芝牡馬:メインシークエンス
最優秀芝牝馬:デイアットザスパ(Dayatthespa)
最優秀短距離牡馬:ワークオールウィーク(Work All Week)
最優秀短距離牝馬:ジュディザビューティ(Judy The Beauty)
最優秀障害馬:デモンストレイティヴ(Demonstrative)
最優秀騎手:ハビエル・カステリャーノ(Javier Castellano)氏
最優秀調教師:トッド・プレッチャー(Todd Pletcher)氏
最優秀馬主:ケン&サラ・ラムジー(Ken and Sarah Ramsey)夫妻
最優秀見習い騎手:ドレイデン・ヴァン・ダイク(Drayden van Dyke)氏
最優秀生産者:ケン&サラ・ラムジー夫妻
By Claire Novak
[bloodhorse.com 2015年1月17日「California Chrome Sews Up HOY Honors」]