競馬開催日程におけるオールウェザー競走の割合がさらに拡大(イギリス)[開催・運営]
英国の2016年の競馬開催日程におけるオールウェザー競走の割合は、2009年以降で最も高くなることが明らかになった。
BHA(英国競馬統轄機構)は、2016年競馬開催日程発表(8月13日)の前日、オールウェザー開催が全体の21.3%(2015年は20.9%)を占めると述べた。
2016年の全開催日数は1,482日になり(2015年は1,471日)、平地競走開催と障害競走開催の割合は60対40に保たれる。
強化の1年
8月12日、BHAのCEOであるニック・ラスト(Nick Rust)氏は、「2016年は競馬開催日程を抜本的に変更するのではなく、強化する年になります。ステップアップを図る前に、解決して明確化するべき問題が多々あります」と語った。
「2016年は、障害競走の再調査の結果が明らかになり、“競馬権”導入に向けても進展があるでしょう。また、競馬産業は、成長戦略の下で変化を促進するために団結しつつあり、この戦略も進展するでしょう。この状況下では、競馬カレンダーを大きく変化させる意味や余地が殆どなく、明日発表の競馬開催日程はそれを反映しています」。
「昨年の競馬開催日程を基に、それを最適なものにするため、あらゆる利害関係者と協議しました。そして、近年取り沙汰されている地理的に近い競馬場の開催日程の重複は、いくらか解消されました。この問題の解決に協力したアリーナレーシング社(Arena Racecourse Company)やジョッキークラブ競馬場社(Jockey Club Racecourses)に、感謝します」。
早期の開催日程発表
「例年より早く競馬開催日程を発表することができ、満足しています。顧客はそれに応じて計画を立てられます。競馬場は予算を決定でき、2016年の競馬カレンダーを売り込むことができます。また、競馬番組表は早い時期に発行され、ホースマンのためになりますし、ファンは競馬に行く日を決めることができます」。
「競馬施行は、明らかに消費活動を刺激する手段であり、競馬界の収入に直結します。開催日数は、2015年から11日増加しました」。
「一方、競馬番組の要求に応えることができる競走馬数の確保問題や、今後実施される可能性がある競馬界への拠出金の削減問題は、我々が直面する課題です」。
By David Carr
[Racing Post 2015年8月12日「Number of all-weather fixtures to keep growing」]