レイチェルアレクサンドラの初仔ジェスズドリーム、デビュー戦で勝利(アメリカ)[その他]
8月23日、サラトガ競馬場において、2009年の年度代表馬レイチェルアレクサンドラ(Rachel Alexandra)の初仔ジェスズドリーム(Jess's Dream ストーンストリート牧場生産)は、その前途有望なキャリアのデビュー戦を劇的な勝利で飾った。最後方から他馬をごぼう抜きにし、1馬身差の勝利を収めた。
2007年および2008年の年度代表馬カーリン(Curlin)の産駒であるジェスズドリームは、ジョン・ベラスケス(John Velazquez)騎手を背に、6番枠からゆっくりとゲートを出た。向う正面の後半では馬群から離され、4コーナーでは大外を回った。その後、最終的に2着となったセキュリティーズ(Securitiz)に追いつき、1マイル1/8(約1800m)を1分49秒06で駆け抜けて優勝した。上がり2ハロンのタイムは、23秒66であった。
ベラスケス騎手は、「今日は発走後、仕掛ける準備ができるまで馬なりで走らせました。半マイル地点で合図を送り、他馬に追いつき始めました。馬群をとらえるとすぐ、駆け抜けるときだと分かったようです」と語った。
この7頭立ての3歳未勝利戦におけるジェスズドリームの単勝払戻しは、1ドルにつき8.5ドルであった。
ウィナーズサークルで、ジェスズドリームは観客から熱烈に迎えられた。
ジェスズドリームは、ワインの名門ケンダル-ジャクソン社(Kendall-Jackson)の創始者である故ジェス・ジャクソン(Jess Jackson)氏に因んで名付けられた。ジャクソン氏はカーリンとレイチェルアレクサンドラを所有し、この2頭の間に生まれる産駒を楽しみにしていた。しかし、ジェスズドリームが生まれる1年前の2011年に亡くなった。ストーンストリート牧場は、現在、妻のバーバラ・バンク(Barbara Banke)氏によって運営されている。
故障のために調教が遅れていた同馬を管理するキアラン・マクローリン(Kiaran McLaughlin)氏は、次のように語った。「ジェスズドリームのデビューは、順調にはいきませんでした。1年前に入厩しましたが、デビューまで1年掛かりました。今日のレースは、まるでG1競走のようでした。その血統とファンの喝采の大きさからして、ジェスズドリームが特別な馬であることは間違いありません。サラトガ競馬場の観客は、彼を高く評価していますので、ここで勝てたことは素晴らしいことです」。
(レース映像)https://www.youtube.com/watch?v=usogEZRY7Rs
By Blood-Horse Staff
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