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2015年09月24日  - No.38 - 1

コンデュイット、障害競走の種牡馬として北アイルランドに移籍(イギリス)[生産]


 アイルランドの障害競馬界は、現役時代は卓越した競走馬であり、現在は素晴らしい血統を持つ種牡馬であるコンデュイット(Conduit)を迎える。

 コンデュイット(10歳・父ダラカニ)は、来年からダウン州のタリーレーンハウススタッド(Tullyraine House Stud)で供用される。5月に23歳で死亡した優秀な障害種牡馬ウィンジュドラブ(Winged Love)の代りに同牧場に入ることになる。

 コンデュイット(生産者:バリーマコールスタッド)の母は、スペクトラム(Spectrum)の半姉ウェルヘッド(Well Head 父サドラーズウェルズ)であり、グレートヴォルティジャーS(G2)勝馬ハードトップ(Hard Top)の母でもある。コンデュイットは、バリーマコールスタッド(Ballymacoll Stud)の勝負服を背負い、G1・4勝を含む7勝を果たした。

 コンデュイットは、サー・マイケル・スタウト(Sir Michael Stoute)調教師に管理され、2歳時にウォルヴァーハンプトン競馬場の未勝利戦で優勝した。3歳シーズンでは、ハンデ戦で頭角を現し、ゴードンS(G3)、セントレジャーS(G1)およびBCターフ(G1・サンタアニタ競馬場)で優勝した。

 4歳シーズンでは、同じバリーマコールスタッド所有のタータンベアラー(Tartan Bearer)を破り、キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世S(G1)を制した。その後、BCターフ(サンタアニタ競馬場)のタイトルを防衛し、このレース初の正真正銘の連勝馬となった(訳注:ハイシャパラルもBCターフで連勝したが、2勝目の2003年はジョハーと同着優勝であった)。

 コンデュイットは、現役引退と同時に日本のビッグレッドファームに購買され、日本で6シーズン種付けを行った。今年の種付料は70万円であった。

 報じられるところでは、コンデュイットは競走年齢に達した初年度と2年目の産駒から勝馬65頭を出し、それらの産駒の獲得賞金は5億円以上に上る。

 タリーレーンハウススタッドのオーナーのヒュー・サファーン(Hugh Suffern)氏は、「コンデュイットが我々の牧場で供用されることにワクワクしています。過去10年間で最高の中長距離馬の1頭ですし、アイルランドで供用される最高の種牡馬の1頭になるに違いありません」と語った。

 そして、「魅力的な馬格と素晴らしい四肢を持ち、立ち居振る舞いも申し分ありません。現役時代は、スーパースターでしたので、今でもそのように振る舞っています」と付言した。

 コンデュイットの購買契約は、ジョン・ウェルド(John Weld)氏がまとめた。コンデュイットは9月初めに検疫を経てタリーレーンスタッドに到着した。

 種付料と生産者とのインセンティブ契約については、年内に発表される。

By Martin Stevens

[Racing Post 2015年9月7日「Conduit to stand at Tullyraine House Stud」]


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