シンガポール国際レースが廃止(シンガポール)[開催・運営]
衝撃的なことに、シンガポール競馬界で最も重要な2レース、すなわち高額賞金のシンガポールエアラインズインターナショナルカップ(G1)とクリスフライヤーインターナショナルスプリント(G1)が廃止されることになった。
総賞金300万シンガポールドル(約2億5,500万円)のシンガポールインターナショナルカップ(クランジ競馬場・2000m)は、2000年に創設され、2003年に国内のSARS感染拡大により中止された以外は、毎年施行されていた(訳注:日本馬は2006年にコスモバルクが優勝し、2007年にシャドウゲイトとコスモバルクがワンツーフィニッシュを決めた)。
2001年には、エンドレスホール(Endless Hall ルカ・クマーニ厩舎、ジェイミー・スペンサー騎手)、その翌年にはグランデラ(Granderaサイード・ビン・スルール厩舎、フランキー・デットーリ騎手)がこのレースを制した。
総賞金100万シンガポールドル(約8,500万円)のクリスフライヤーインターナショナルスプリント(クランジ競馬場・1200m)は、伝説のスプリンターであるテイクオーバーターゲット(Takeover Target)、セイクリッドキングダム(Sacred Kingdom)、ロケットマン(Rocket Man)が制している。このレースは2001年に創設され、第1回目はクリケット・ヘッド-マアレク(Criquette Head-Maarek)調教師が管理したアイアンマスク(Iron Mask)が制した。2003年の中止後、2008年に再開され、その後毎年施行されていた。
達成された目標
シンガポールターフクラブ(Singapore Turf Club)は、これらのレースがシンガポール競馬の注目度と質を高めるという目標を達成したので、終わりを迎える時が来たと述べた。
声明には次のように記されていた。「年月を重ねるにつれて、これらの国際レースは、シンガポール競馬とともに、その地位と名声を向上させました。目標が達成されたので、シンガポールターフクラブは、シンガポールエアラインズインターナショナルカップとクリスフライヤーインターナショナルスプリントを廃止することを発表したいと思います」。
By Peter Scargill
(1シンガポールドル=約85円)
[Racing Post 2015年9月28日「Surprise as SIA Cup and KrisFlyer Sprint ended」]