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海外競馬ニュース
2015年10月01日  - No.39 - 3

モハメド殿下の長男であるラシド殿下が33歳で死去(ドバイ)[その他]


 モハメド殿下(Sheikh Mohammed)の長男であるラシド殿下(Sheikh Rashid)の死去を受け、アラブ首長国連邦(UAE)は3日間の服喪期間に入った。

 国営通信社によれば、ラシド殿下は9月19日午前、心臓発作により死去した。享年33歳。

 ラシド殿下は、父同様、熱心な馬術家であり、所有する競走馬をサティッシュ・シーマー(Satish Seemar)調教師に預託していた。伝えられるところでは、シーマー調教師は家族の結婚式に出席するために訪れていたイタリアで、この訃報に接した。

 ラシド殿下は有名なエンデュランス選手でもあった。UAE代表として頻繁に国際レースに出場し、2006年アジア競技大会(カタールのドーハで開催)では金メダル2つを獲得した。

 同殿下は、リチャード・マレン(Richard Mullen)騎手を背に2013年ドバイゴールデンシャヒーン(G1)で優勝したレイナルドザウィザード(Reynaldothewizard)などを所有し、馬主ザビールレーシングインターナショナル社(Zabeel Racing International)として出走させていた。マレン騎手はレイナルドザウィザード(現9歳)で、2015年ドバイカーニバルのアルシンダガスプリント(G3)などさらに2勝を果たした。また、ラシド殿下のサーファー(Surfer)に騎乗し、2015年アルマクトゥームチャレンジR1(G2)で優勝した。

 近年、ラシド殿下の競馬への関心はドバイに集中しており、英国には現役競走馬を所有していなかったと考えられている。しかし、以前は国外でも成功し、とりわけ米国で成功を収めた。米国では、G1馬のへニーヒューズ(Henny Hughes)、ゲームフェイス(Game Face)、リチャーズキッド(Richard’s Kid)を所有し、それぞれキアラン・マクローリン(Kiaran McLaughlin)調教師、トッド・プレッチャー(Todd Pletcher)調教師、ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師に預託していた。

 カリファ大統領は、UAE中の政府庁舎や施設で半旗を掲げ、3日間喪に服すことを発表した。

 ラシド殿下は9月19日夜、ザビールモスクで祈りが捧げられた後、バードバイのウムハリール墓地に埋葬されたと報じられた。

 UAEを拠点とする新聞社ザナショナル(The National)のウェブサイトは、ドバイの皇太子であるハムダン殿下(Sheikh Hamdan bin Mohammed)の言葉を引用した。「本日、親友であり、子供時代の仲間である兄を亡くしました。最愛なる兄ラシッド。あなたがいなくなり寂しくなります」。

By Graham Green

[Racing Post 2015年9月20日「Dubai in mourning after death of Sheikh Mohammed’s son」]


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