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海外競馬ニュース
2015年11月05日  - No.44 - 2

デ・ソウサ騎手、自身初のリーディングタイトルを獲得(イギリス)[その他]


 シルヴェストル・デ・ソウサ(Silvestre de Sousa)騎手は、平地リーディングジョッキーのトロフィーを2人の元受賞者から贈られた。また、20年間にわたり障害リーディングジョッキーに君臨していたトニー・マッコイ(Tony McCoy)氏から熱烈な賞賛を受けた。

 2人あわせて14回リーディングタイトルを獲得しているレスター・ピゴット(Lester Piggott)氏とリチャード・ヒューズ(Richards Hughes)氏は、授賞式のプレゼンターを務めた。パドックに入場するブラジル人のデ・ソウサ騎手を、同僚騎手たちは列を作って出迎えた。

 障害リーディングジョッキーのタイトルを20年連続で獲得したマッコイ氏は、デ・ソウサ騎手は来シーズン、ライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手が怪我で戦線離脱しなくても首位を狙えるだろうと予想した。

 マッコイ氏は次のように語った。「ライアンは怪我などなければおそらく世界一の騎手ですが、シルヴェストルは来年も首位あるいはそれに近い結果を達成できるでしょう。1シーズン限りの奇跡ではありません」。

 「素晴らしい偉業です。シルヴェストルは毎日安定した騎乗をしてくれるので、調教師であれば騎乗依頼したい騎手リストの上位に載せるでしょう。それゆえ、彼はリーディングジョッキーなのです」。

 マッコイ騎手はデ・ソウサ騎手の騎乗スタイルについて次のように語った。「シルヴェストルは、素直に乗るよう心掛けているようです。幸運なことに、少しくらいの戦術ミスがあってもそれを常にカバーする強靭さを備えています。筋力と体力があれば、自ら窮地を脱出できます」。

 「シルヴェストルは誰よりも、強い願望と意志を持っています。私が同じ立場なら、ライアンが怪我をすれば、リーディングタイトルをそのまま都合よく手に入れたでしょうが、彼は両手でしっかりと奪取しました」。

 デ・ソウサ騎手は今シーズン132勝を挙げ、2万5千ポンド(約463万円)の小切手と待望のトロフィーを手に入れた。2位とは36勝の大差をつけた。2位のウィリアム・ビュイック(William Buick)騎手とポールハナガン(Paul Hanagan)騎手は、2位の賞金1万ポンド(約185万円)を分け合った。

 デ・ソウサ騎手は次のように語った。「とても興奮し、誇りに感じています。リーディングというポジションを手にできたのは素晴らしいことで、私にとって大きな意味を持ちます。最高のシーズンであり、エージェントのシェリー・ドワイヤー(Shelly Dwyer)氏が素晴らしい仕事をしてくれました。皆様に感謝したいと思います」。

 「リーディングを獲得できる腕前はあると信じていましたが、支持してくださった馬主、調教師の皆様のおかげで、それを証明することができました。初めて欧州に来た頃は、1回騎乗しターフの感触を得られるだけで嬉しかったものです」。

 ピゴット氏はデ・ソウサ騎手の競馬への意欲を賞賛し、次のように語った。「彼のように毎日騎乗している騎手はあまりいません。彼は四六時中騎乗しようとしており、何処でもどんな馬にでも乗ろうとします。それは大事なことです」。

 「大半の騎手は決まった厩舎や馬主の馬にしか騎乗しませんが、気に入った馬にはすべて騎乗します。負担重量が軽くても乗れますし、リーディングにふさわしい騎手です」。

 ヒューズ元騎手は次のよう語った。「シーズン開幕から、彼が好調であることは明らかでした。毎日安定しており、本当に信頼できるジョッキーです。それに、ミスはほとんど犯しません。調教師になった今、私の管理馬に乗ってもらえると嬉しいです」。

 競馬シーズンは来月まで続くが、ジョン・ゴスデン(John Gosden)調教師はすでにリーディングトレーナーのタイトルを獲得した。一方、ゴドルフィンは昨日アスコット競馬場で終了したオーナーランキングで楽々と首位になった。

 2015年チャンピオンズデーの入場者数は3万967人で、2013年の2万4,290人、2014年の2万8,741人を上回った。

By David Carr
(1ポンド=約185円)

[Racing Post 2015年10月18日「De Sousa’s talent praised by legends McCoy and Piggott」]


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