トニー・マッコイ氏、見習騎手のためのアカデミーを積極的に支援(イギリス)[その他]
厳しい減量に耐えた後にキャリアの岐路に立たされる騎手は、信頼できるトニー・マッコイ(Tony McCoy)氏のおかげで、今後、援助を受けられることになりそうだ。
10月17日のAPセレブレーションディナーにおいて、負傷騎手基金(Injured Jockeys Fund:IJF)は、現行の指導プログラムに“APアカデミー(AP Academy)”を追加することを発表した。
現行の指導プログラムは間もなく終了する。このAPアカデミーは、今後減量の適用が終了して、収入の減少と不安定化に不安を持つ平地および障害の見習騎手を対象とする。
APアカデミーは、見習い騎手と一人前のプロ騎手との間のギャップを埋めるのに役立つだろう。騎手のトレーニング課程を支援し、既存のプログラムを補完してトレーニングへの有効な介入を確実にする。マッコイ氏はこのプログラムに積極的に関与して、キャリアアドバイスと支援を行う。
マッコイ氏は次のように語った。「IJFの副理事長として、またAPセレブレーションディナーから支援金を受けている2つの慈善団体の1つとして、この資金が特別な目的のために提供されることを望んでいました」。
「引退した今、この汚い手を差し伸べたいと思います!APアカデミーは、私が強い信念をもつコンセプトであり、長い騎手生活で学んだあらゆることを通じて、積極的な貢献ができることを望んでいます」。
IJFのCEOリサ・ハンコック(Lisa Hancock)氏は次のように語った。「マッコイ氏は現役の頃からずっとIJFの素晴らしい支援者であり、彼が引き続きIJFに対して積極的に関与してくれることを我々は光栄に思います。“アカデミー”という言葉は、競馬の卓越性を示しています。これこそ、マッコイ氏が身を持って示すものであり、我々は競馬産業がすでに提供している素晴らしい指導プログラムを補強するために、このコンセプトがどのように発展して行くか目にするのを楽しみにしています」。
2016年1月に開設されるAPアカデミーの主な特徴は、以下のとおりである。
・マッコイ氏からのキャリアアドバイスと支援
・資格を持つ騎手のコーチによるマンツーマンの指導
・モティベーションとなるような他競技のエリートプロ選手の参加
By David Carr
[Racing Post 2015年10月18日「AP Academy to help young riders take next step up」]