英国の競馬場、パリのテロを受けて安全対策を強化(イギリス)[開催・運営]
競馬統括者たちは、テロリストが11月13日(金)にパリで残虐行為を行ったことを受け、チェルトナム競馬場のオープン開催(11月13日〜15日)において、警察官をより目につく場所に配置する対策を講じた。
週末の大規模な開催で記録的な入場者数が予想される中、チェルトナム競馬場の経営陣は警察と協力し、来場者の安全についての不安をなくそうと決意していた。
同競馬場のイアン・レントン(Ian Renton)場長は次のように語った。「来場者の安全と、競馬を楽しんでいただくことが最優先事項であると考え、私たちは幅広い安全対策を実施しています。詳細は全て秘密とされていますが、例えばオープン開催では、エントランスでの持ち物検査から警察官とガードマンの目につく場所への配置まで、幅広い安全対策を実施しました」。
「パリのテロを受けて、警察の存在をはっきりと見えやすくすることが来場者の不安をなくすために重要であるという点で、警察と同意しています。私たちは年末までずっと警察および様々な支援団体と緊密に取り組みます。私たちの安全対策は、しっかりした協力体制により行われています」。
競馬場協会(Racecourse Association: RCA)の競馬場サービス担当理事であるキャロライン・デイヴィス(Caroline Davies)氏は、次のように語った。「競馬場は、とりわけ大規模な開催においては警察と緊密な関係を築いており、長年広範な計画を実行してきたので、すでに徹底したプロセスがあります」。
「1997年にIRAの爆破予告を受け、エイントリー競馬場で観客の避難が行われて以来、かなりの取組みがなされています。現地で有効な措置を講じられるよう、競馬場がその地域の警察や安全チームと良好な関係を築いていると確信しています」。
BHA(英国競馬統括機構)のスポークスマンであるロビン・マウンジー(Robin Mounsey)氏は、次のように語った。「来場者の安全は、各競馬場にとって最大の懸案事項です。すべての主要開催の前に、BHAと各競馬場は安全確保の手順を含め、開催運営についてあらゆることを話し合います」。
「各競馬場は、現在のテロの脅威レベルの下で安全性を確保するためにどの程度の安全レベルで運営を行っているのか、現時点でどのような手順が取られているかについて、概要をまとめています」。
By Graham Green
[Racing Post 2015年11月17日「Sport acts to reassure racegoers in wake of Paris terror attack」]