スタースパングルドバナー、疝痛のためアイルランドに戻らず(オーストラリア)[生産]
スタースパングルドバナー(Starspangledbanner 父ショワジール)をアイルランドに戻しクールモア牧場のキャッスルハイドスタッド(Castle Hyde Stud)で供用する計画は、同馬が疝痛の発作を起こしたために見送られることとなった。
同馬は疝痛から完全に回復したが、アイルランドには戻らず、アンソニー・ミズン(Anthony Mithen)氏の管理のもとローズモントスタッド(Rosemont Stud 豪州・ヴィクトリア州)で供用3年目を迎える予定である。
2016年種付シーズンに同馬がアイルランドに戻るかどうかについては、今年中に検討されるだろう。
スタースパングルドバナーは、2011年と2012年にクールモア牧場(アイルランド・ティぺラリー州)に繋養されていたが、生殖能力が低いことが判明し競走生活に戻った。その後ふたたび現役を引退し、現在はローズモントスタッドで少頭数にのみ種付けを行っている。
しかし、昨年2歳となったファーストクロップが欧州で素晴らしい成績を収めたことで、同馬をアイルランドに戻すことが決定した。
同馬のファーストクロップは、出走頭数20頭のうち11頭が勝馬となり、勝馬率は55%に上った。その中にはロイヤルアスコット開催で優勝したアンセムアレキサンダー(Anthem Alexander)とザウォウシグナル(The Wow Signal)がいて、後者はその後モルニー賞(G1)でも勝利を収めた。
スタースパングルドバナーの1歳産駒は2014年には限られていて人気が高く、ピーター&ロス・ドイル(Peter and Ross Doyle)親子が最も高価な産駒を購買した。この産駒は英2000ギニー勝馬フットステップスインザサンド(Footstepsinthesand)の牝系出身で、タタソールズ社10月1歳セール(Tattersalls October Yearling Sale)のブック1において26万ギニー(約4,914万円)で落札された。
By Tom Pennington
(1ポンド=約180円)
(関連記事)海外競馬情報2014年No.12「2015年クールモア牧場の種付料(アイルランド)」
[Racing Post 2015年1月16日「Colic rules Starspangled out of return to Ireland」]