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海外競馬ニュース
2015年02月19日  - No.7 - 1

スティーヴンス騎手、北米5000勝を達成(アメリカ)[その他]


 ゲイリー・スティーヴンス(Gary Stevens)騎手は、2月13日(金)にサンタアニタ競馬場の第4レースでキャッチアフライト(Catch a Flight 5歳)に騎乗し、北米における5,000勝を達成した。

 このオプショナルクレーミング競走(約1800m)において、キャッチアフライト(単勝3.6倍)は最後の直線で追撃してきたサミーマンデビル(Sammy Mandeville 単勝9倍)を寄せつけず、1分49秒09のタイムで優勝した。北米以外の6ヵ国で139勝以上を挙げているスティーヴンス騎手は、この偉大な記録をそれほど重要視していなかった。(訳注:オプショナルクレーミング競走とは、譲渡要求されることを承知した馬とそうでない馬がともに出走できるレースのこと。

 スティーヴンス騎手は、いくつかの惜敗があったリーチが掛かった期間を思い起こしながら、「この2週間は苦しかったです。勝利数のことは意識していませんでしたが、ついに5000勝を挙げることができました。これでまた普段どおりに騎乗することができます」と語った。

 さらに次のように続けた。「今日の競馬番組(全12レース)で唯一騎乗するキャッチアフライトについて、木曜日のディナーパーティーで友人たちに、“出来は上々だ。2時30分には気が晴れているだろう。”と言いました」。

 3月6日に52歳となるスティーヴンス騎手は、1979年に故郷アイダホ州で初勝利を挙げた。1980年前半まで南カリフォルニアを拠点としていたが、この15年間は膝の問題に苦しめられ一時的な引退を余儀なくされた。同騎手は2013年前半に復帰を果たし、その年のプリークネスS(G1)を制した。

 同騎手はキャリアの早い段階で、ケンタッキーダービーを1988年にウィニングカラーズ、1995年にサンダーガルチ、1997年にシルヴァーチャームで制した。そして、復帰した2013年にはBCクラシック(G1)をムーチョマッチョマン(Mucho Macho Man)で制した。

 さらにほぼすべての主要競馬国で騎乗し、フランスで55勝、英国で50勝、香港で20勝、ドバイで10勝、日本で3勝、アイルランドで1勝を挙げている。1998年にはドバイワールドカップをシルヴァーチャームで制した。

 昨年ブラジルの芝G1を制したキャッチアフライトにとって、このオプショナルクレーマー競走の優勝は米国での2戦目にしての初勝利であった。リチャード・マンデラ(Richard Mandella)調教師が管理し、サンタマリアデアララス牧場(Haras Santa Maria de Araras)が所有するキャッチアフライトは、3月7日の総賞金100万ドル(約1億2,000万円)のサンタアニタH(G1)に出走すると見られている。

 スティーヴンス騎手はキャッチアフライトについて、「サミーマンデビルは最後の直線で差を縮めましたが、キャッチアフライトは手の内にありました。今回のレースぶりが十分だったのか分かりませんが、今後一層の活躍を期待しています」と語った。

By Steve Andersen
(1ドル=約120円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2014年No.43「スティーヴンス騎手、大手術を経てブリーダーズカップ開催週に復帰(アメリカ)

[Daily Racing Form 2015年2月13日「Stevens gets win No. 5,000 in North America」]


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