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海外競馬ニュース
2015年02月19日  - No.7 - 3

2015年豪州生産頭数は3.3%減少の見込み(オーストラリア)[生産]


 2014年の豪州繁殖シーズンにおいてこれまでに見られる供用種牡馬の減少は、北米で見られたものとよく似ている。しかし北米とは異なり、豪州では種付種牝馬もさらに減少している。

 オーストラリア血統書(Australian Stud Book: ASB)の2014年豪州繁殖シーズン(9月1日開始)の中間報告によれば、1月26日時点での供用種牡馬数は509頭である。今後報告書がすべて提出されれば、供用種牡馬数は563頭(前年比9.3%減)になるだろうとASBは推定している。なお、北米では2014年の供用種牡馬数は前年から8.9%減少した。

 種付種牝馬に関しては、1月26日時点までにASBが受けた報告によれば1万8,673頭であり、シーズン全体では前年の2万191頭から1万9,177頭に5%減少すると推定している。

 この種付種牝馬の推定頭数(1万9,177頭)を基にすれば、2015年の生産頭数は前年比3.3%減の1万3,616頭前後になると予測される(2014年は推定1万4,081頭)。なお、2014年の北米の種付種牝馬数は前年比1.1%増の3万4,540頭である。

 2015年の豪州の生産頭数の減少はそれほど大きなものではないと考えられている。

 ASBの管理者ジャクリーン・スチュアート(Jacqueline Stewart)氏は次のように語った。「2014年繁殖シーズンにおいて種付種牝馬は減少するでしょうが、現在の経済情勢や世界的な動向からすれば減少幅はごく小さいものとなるでしょう。豪州の生産界はとても活発で、種付種牝馬の減少の原因となった種牡馬頭数や繁殖牝馬頭数の合理化は、生産界特有のもろさによるものではなく、経済的事情によるものです」。

 以上のほか、2014年豪州繁殖シーズンの統計(現時点まで)の主な内容は以下の通りである。

−供用種牡馬全体に占める豪州産供用種牡馬の割合は引続き増加し、1994年の63%、2013年の70%(437頭)に対し、2014年は72%(367頭)(過去10年で9%増加)。

−シャトル種牡馬による種付けは、2013年の5,464頭(23%)に対し、2014年は4,580頭(24%)(種牡馬数は39頭)。

−10頭未満に種付けを行った種牡馬は1994年の62%、2013年の49%(305頭)に対し、2014年は45%(230頭)。

− 150頭以上に種付けを行った種牡馬は1994年の0頭(デインヒルが最多の127頭)、2013年の23頭(4%)に対し、2014年は25頭(5%)。
なお、北米において100頭以上に種付けを行った種牡馬は、2013年の88頭(5.2%)に対し2014年は97頭(6.3%)。

− 豪州で200頭以上に種付けを行った種牡馬は次の4頭。
・ピエロ(Pierro 220頭)
・スニッツェル(Snitzel 214頭)
・アイアムインヴィンシブル(I Am Invincible 211頭)
・スマートミサイル(Smart Missile 210頭)
なお、北米で200頭以上に種付けを行った種牡馬は次の3頭。
・キトゥンズジョイ(Kitten’s Joy 204頭)
・イントゥミスチーフ(Into Mischief 203頭)
・スキャットダディ(Scat Daddy 202頭)

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2015年1月30日「Australia Expects 3.3% Drop in 2015 Foal Crop」]


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