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海外競馬ニュース
2015年03月05日  - No.9 - 2

凱旋門賞2連勝のトレヴ、今シーズンはサンクルー大賞から始動(フランス)[その他]


 トレヴ(Treve)は史上初の凱旋門賞(G1)3連勝に向け、今シーズンは地元フランスのサンクルー大賞(G1 1999年に日本のエルコンドルパサーが制したレース)から始動するようだ。昨夏アスコット競馬場で不運を経験したことで(プリンスオブウェールズSで3着に敗れたうえに背中の筋肉を傷めた)、クリケット・ヘッド-マアレク(Criquette Head-Maarek)調教師は再びトレヴを英国に遠征させることに前向きではなさそうである。

 しかし、有望な3歳馬の一団が厩舎にいることで、ヘッド-マアレク調教師が競馬シーズン前半に英国に遠征する可能性は残されている。イタリアから移籍してきた魅力的なフォンタネーリチェ(Fontanelice 吉田勝己氏所有の無敗牝馬)は、同調教師がこれまで4勝している英1000ギニー(G1)に挑戦する予定だ。

 ヘッド家が所有するノルマンディー地方のケネー牧場(Haras du Quesnay)で冬を過ごした後、トレヴは2月にシャンティイに戻ってきた。しかし、今後本格的に調教が始められるこのジョアン殿下所有のチャンピオン牝馬について特に心配する声が出ることはないだろう。

 ヘッド-マアレク調教師は次のように語った。「トレヴは冬の間に成長し、5歳の成熟した牝馬となりました。サンクルー大賞まで出走させるつもりはありませんので、今はただ軽いキャンターを行っています」。

 トレヴは昨シーズン、肢と背中の痛みに苦しんだが、凱旋門賞で見事な復活劇を遂げた。

 陣営はトレヴの体調管理を心得ているので、トレヴの5歳シーズンは意図的に軽いものとなるだろう。

 「サンクルー大賞は6月末ですが、まだ分かりません。今後の出走予定を決めるにはまだ早すぎます」とヘッド-マアレク調教師は続けた。

 そして「現在のところ復帰戦はサンクルー大賞で、その後ヴェルメイユ賞(G1)と凱旋門賞に挑もうと考えています。しかし、これから変わるかもしれませんし、今年に入ってからまだジョアン殿下と話していません。ただ、英国で出走することは無いと考えています」と語った。

By Scott Burton

[Racing Post 2015年2月16日「Head-Maarek plans Saint-Cloud return for Treve」]


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