エイシンヒカリ、イスパーン賞で10馬身差の圧倒的勝利を収める(フランス)[その他]
イスパーン賞(G1・5月24日シャンティイ競馬場) 1800m 4歳以上
日本のスターホースのエイシンヒカリは、イスパーン賞(G1)でライバルたちを撃沈させ、その存在感を見せつけた。この魅惑的なパフォーマンスにより、エイシンヒカリは6月15日のプリンスオブウェールズS(G1・2000 m)の一番人気馬に急上昇した。
パディパワー社(Paddy Power)は、イスパーン賞で圧勝したエイシンヒカリが次走のプリンスオブウェールズSで優勝することに11-4(3.75倍)のオッズを付けた。一方ラドブロークス社(Ladbrokes)は、同レースで有力馬のファシネイティングロック(Fascinating Rock)、ファウンド(Found)、タイムテスト(Time Test)と対戦する可能性があるにもかかわらず、エイシンヒカリに6-4(2.5倍)のオッズを付けた。
エイシンヒカリを管理する坂口正則調教師は、同馬が先頭に立つことができなかったときにひやりとしたことを認めたが、心配には及ばなかった。エイシンヒカリは体勢を立て直すと後続を突き放し、武騎手が合図を送ると急加速した。
同調教師はこう語った。「エイシンヒカリは今日、本当に強い競馬をしました。普段はすぐにハナに立ちに行くのですが、今日はそれができませんでした。他の馬に先頭に立たれるとやる気をなくすのではないかと思いましたが、素晴らしい競馬をしました」。
「オーナーの意向でフランスに遠征しました。馬場状態が大きな懸念でしたが、彼は見事に乗り越えました。これからプリンスオブウェールズS(ロイヤルアスコット開催)に出走するために英国に向かいます」。
平地シーズンはまだ始まったばかりだが、エイシンヒカリほどG1で圧勝する馬はもう出てこないかもしれない。同馬はガネー賞(G1)優勝馬ダリヤン(Dariyan)に10馬身の差をつけ、3着のシルバーウェーブ(Silverwave)にはさらに1馬身3/4の差がついた。
ダリヤンのレーシングポストレーティング(RPR)がガネー賞優勝後に119となったことを考えれば、エイシンヒカリの今回の勝利は今年の世界最高のパフォーマンスの1つと評価されるはずである。カリフォルニアクローム(California Chrome)がドバイワールドカップで優勝して手に入れたRPR127も脅かされるだろう。
By Stuart Riley
[Racing Post 2016年5月24日「A Shin Hikari books Royal Ascot spot in style」]