ペガサスワールドカップ、G1レースと格付けられる(アメリカ)[開催・運営]
アメリカグレードステークス委員会(American Graded Stakes Committee : AGSC)は7月22日、ペガサスワールドカップをG1に格付けると発表した。ペガサスワールドカップとは、今年前半にストロナックグループ(Stronach Group)が創設を発表した総賞金1,200万ドル(約12億6,000万円)のレースである。
AGSCは、ペガサスワールドカップが米国のレーシングカレンダーにおいて、ガルフストリームパーク競馬場(フロリダ州ハランデール)のドンハンデキャップ(G1)をリニューアルする形で開催される見通しであることから、このレースをG1格付けにすることを投票で決定した。
AGSCのこの決定は予想外ではなかったが、このG1レースは極めて独特な条件で施行される。ガルフストリームパーク競馬場のほか5場を所有するストロナックグループは、ペガサスワールドカップの12の出走権をそれぞれ100万ドル(約1億500万円)で販売したと述べた。出走権購買者は1つの出走枠を獲得し、このレースの賭事売上げの純利益とスポンサー料の分け前を受け取ることができる。
ペガサスワールドカップ(1月28日施行予定)が計画どおりに実現すれば、総賞金1,200万ドル(約12億6,000万円)を誇る世界最高賞金レースとなる。出走条件は4歳以上、競走距離は1マイル1/8(約1800m)。昨年、総賞金50万ドル(約5,250万円)で施行されたドンハンデキャップの競走距離も1マイル1/8であった。
出走権購買者は、ペガサスワールドカップのレベルあるいは競走条件に適合する馬を所有していない場合、他の馬主に出走権を売却することや、このレースに出走させる馬を借りることができる。米国において、このような条件で施行されたレースは未だかつてない。
By Matt Hegarty
(1ドル=約105円)
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[Daily Racing Form 2016年7月22日「Pegasus World Cup granted Grade 1 status」]