サインズオブブレッシング、悲劇のモーリスドゲスト賞を制覇(フランス)
モーリスドゲスト賞(G1・8月7日ドーヴィル競馬場) 芝 直線1300m 3歳以上
サインズオブブレッシング(Signs Of Blessing 5歳)は全力を発揮し、ハプニング含みのモーリスドゲスト賞で優勝した。香港からの遠征馬で1番人気のゴールドファン(Gold-Fun)は、残り1ハロンを切ったときに故障し予後不良となった。
ダイヤモンドジュビリーS(G1・ロイヤルアスコット開催)でトワイライトサン(Twilight Son)の3着となったサインズオブブレッシングは、G1初勝利を果たした。このレースにおいて地元フランスの調教馬が優勝するのは2013年以来である。
発走前に1つ目のハプニングが起きた。大外枠のジミートゥータイムス(Jimmy Two Times)が立ち上がったことにつられて、外枠3頭がゲートから飛び出したのだ。
発走やり直しのために遅れが生じたが、競走が始まるとフランソワ・ロオー(Francois Rohaut)厩舎のサインズオブブレッシングが猛烈なペースで先頭に立ち、その後は他馬を終始リードしたまま勝利を手にした。リチャード・フェイヒー(Richard Fahey)厩舎のドンジュアントライアンファント(Donjuan Triumphant)が追い込んで2着、ジミートゥータイムスが3着となった。
ゴドルフィンのレノックスS(G2)優勝馬ダッチコネクション(Dutch Connection チャールズ・ヒルズ厩舎)は有力視されていたものの、5着に終わった。
ロオー調教師は、昨年サインズオブブレッシングを去勢した成果があったと語った。「この馬はずっと有望でした。本日素晴らしい活躍を見せられたことに満足しています。昨年は上手く行きませんでしたが、彼を去勢したのは正しい判断であったことが示されました」。
「しばらく放牧に出し、アスコットに向かいます。全てが上手く行けば、その後香港に遠征するかもしれません」。
このレースの雰囲気は、ダイヤモンドジュビリーSの2着馬ゴールドファン(7歳)の重大な故障のために損なわれた。その後、同馬は予後不良となった(訳注:両前肢骨折)。
リチャード・ギブソン(Richard Gibson)厩舎のゴールドファンは、鞍上のクリストフ・スミヨン騎手が追い始めた時にターフの上に倒れ込んだ。スミヨン騎手は落馬後、歩いて去ったが、ショックのため次のレースに騎乗することはなかった。
このレースの後、サインズオブブレッシングのチャンピオンズスプリントS(G1・アスコット競馬場)での優勝に12-1(13倍)のオッズがつけられた。
By Alex Wiltshire
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[Racing Post 2016年8月7日「Blessing wins dramatic Prix Maurice de Gheest」]