カリフォルニアクロームは獲得賞金額で世界首位となるか?(アメリカ)[その他]
カリフォルニアクローム(California Chrome)は、『北米獲得賞金額ランキング(海外レースを含む)』で、トップに立っている。
しかし『世界獲得賞金額ランキング』では、日頃高額賞金レースに出走している日本勢が上位を独占している。ドル換算されたランキングにおいて、上位5位までを日本調教馬が占め、カリフォルニアクロームは6位である。5位との差は160万ドル(約1億6,800万円)、首位のオルフェーヴル(日本の2011年の年度代表馬。最優秀4歳以上牡馬に2回選出)との差は550万ドル(約5億7,750万円)。
カリフォルニアクローム(5歳)は今後、総賞金600万ドル(約6億3,000万円)のBCクラシック(G1・11月5日サンタアニタパーク競馬場)、総賞金1,200万ドル(約12億6,000万円)のペガサスワールドカップ(G1・1月28日ガルフストリームパーク競馬場)に出走予定であり、首位は手の届く範囲にある。BCクラシックで優勝すれば、約330万ドル(約3億4,650万円)の1着賞金と100万ドル(約1億500万円)のボーナスを受け取り、3位に到達できる。
またこれにより、今年すでに702万ドル(約7億3,710万円)の賞金を獲得しているカリフォルニアクロームは、北米における『1シーズン当たりの獲得賞金額ランキング』の首位に立つことができる。現在このランキングのトップは、昨シーズン828万8,800ドル(約8億7,032万円)を獲得したアメリカンファラオ(American Pharoah)である。
カリフォルニアクロームがこれまで出走した最高額賞金レースは、総賞金1,000万ドル(約10億5,000万円)のドバイワールドカップ(G1)であり、今年優勝して600万ドル(約6億3,000万円)、昨年は2着となり200万ドル(約2億1,000万円)を獲得した。また、2014年にはケンタッキーダービー(G1)で優勝して141万7,800ドル(約1億4,887万円)を獲得している。
アート・シャーマン(Art Sherman)調教師は、ペガサスワールドカップの前にカリフォルニアクローム(ラッキープルピット産駒)をガルフストリームパーク競馬場のレースで使うか、同競馬場で調教するかもしれないと述べた。そして、2014年の年度代表馬カリフォルニアクロームは絶好調であると語った。
同調教師はこう付言した。「カリフォルニアクロームは競走馬として全てを成し遂げました。どのような挑戦も受けて立ち、米国のみならず世界中で困難な遠征を経験しました。その実力はすっかり証明されました。BCクラシックは、カリフォルニアクロームの今年最後のレースとなります」。
By Frank Angst
(1ドル=約105円)
[The Blood-Horse 2016年10月15日「Moving Up the Charts」]