マインディング、ヨーロッパ年度代表馬に(欧州)[その他]
カルティエ賞授賞式(11月8日夜・ロンドンのドーチェスターホテルにて開催)において、マインディング(Minding 父ガリレオ)はヨーロッパ年度代表馬に選出された。今年は、クールモア牧場とエイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師がカルティエ賞の多くの部門を支配した。
マインディング(3歳)は、クールモア・パートナーシップの所有、オブライエン調教師の管理である。同馬は今年、ライアン・ムーア騎手を背に、英1000ギニー(G1)、英オークス(G1)、クイーンエリザベス2世S(G1)などG1を5勝した。
そして、アリススプリングス(Alice Springs)、クワイエットリフレクション(Quiet Reflection)、ラクレソニエール(La Cressonniere)を抑えて最優秀3歳牝馬にも選出された。
クールモア・パートナーシップは、カルティエ賞の8部門のうち5部門で、その所有馬が選出されるという新記録を作った。
ファウンド(Found)は、ムーア騎手を背に凱旋門賞(G1・10月2日シャンティイ競馬場)を1馬身3/4馬身差で制し、ポストポンド(Postponed)、リマト(Limato)、ハイランドリール(Highland Reel)を差し置いて最優秀古馬に選ばれた。また、ゴールドカップ(G1)優勝馬オーダーオブセントジョージ(Order Of St George)は最優秀長距離馬、デューハーストS(G1)優勝馬チャーチル(Churchill)は最優秀2歳牡馬に選出された。
カルティエの競馬顧問を務めるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏はこう語った。「第26回カルティエ賞において、5部門を制するという驚くべき記録を達成したクールモアのチームに祝辞を述べたいと思います」。
「マインディングとファウンドは才能豊かな牝馬であり、オーダーオブセントジョージはトップクラスの長距離馬です。また、チャーチルのパフォーマンスは2017年に向けて期待が持てるものです」。
「オブライエン調教師は、マインディング、ファウンド、オーダーオブセントジョージ、チャーチルによる快挙だけではなく、この1年間、さらには調教師生活25年間を通じて偉業を成し遂げており、功労賞にこの上なくふさわしい人物です」。
2016年カルティエ賞受賞馬・受賞者
年度代表馬 - マインディング
最優秀古馬 - ファウンド
最優秀長距離馬 - オーダーオブセントジョージ
最優秀2歳牡馬 - チャーチル
最優秀2歳牝馬 - レディオーレリア(Lady Aurelia)
最優秀3歳牡馬 - アルマンゾル
最優秀3歳牝馬 - マインディング
最優秀短距離馬 - クワイエットリフレクション
功労賞 - エイダン・オブライエン調教師
By Richard Birch
[Racing Post 2016年11月9日「Minding named horse of the year at Cartier Awards」]