ニューヨーク競馬協会、芝の長距離レースの賞金増加(アメリカ)[開催・運営]
NYRA(ニューヨーク競馬協会)は、2017年ベルモントパーク春・夏開催における芝の長距離レースへのボーナスプログラムを発表した。このプログラムは、芝1¼マイル(約2000m)以上の未勝利戦およびファーストレベルとセカンドレベルのアローワンス競走に適用され、その総賞金は9万ドル(約1,035万円)になる。
このボーナスプログラムにより、芝の未勝利・アローワンス競走の総賞金には以下のボーナスが加えられる。
総賞金7万5,000ドル(約863 万円)→ボーナス1万5,000ドル(約173万円)
総賞金7万7,000ドル(約886万円)→ボーナス1万3,000ドル(約150万円)
総賞金8万ドル(約920万円) →ボーナス1万ドル(約115万円)
NYRAの競馬運営担当専務理事であるマーティン・パンザ(Martin Panza)氏はこう語った。「ニューヨークのように、長距離のアローワンス競走を競馬番組に取り入れている競馬場はほとんどありません。私たちはできるだけ多くの芝の優良馬を引き付け、芝の長距離レースへの適性がある馬の成長を促すために努力しています。ニューヨークには一貫した長距離アローワンス競走のプログラムがあることを、馬主や調教師に確信してもらえれば、競馬産業全体に利益がもたらされるでしょう。欧州の優良馬が米国に渡って来ていますし、現在多くの牧場が芝のスペシャリストを生産しているので、米国の芝競走の将来は明るいです」。
パンザ氏はこう付け加えた。「私たちは2歳レースに同様のモデルのボーナスプログラムを適用して成功を収めました。競走の質が向上し、全体的に出走馬が増加することを望んでいます。NYRAはこの取組みにおいて、リーダー的役割を果たすことを光栄に思っています」。
芝の長距離レースのボーナスプログラムは、2016年ベルモントパーク春・夏開催から始まった2歳レースのボーナスプログラムの成功に続くものである。この成功により、2歳の出走馬は増加した。
米国には芝の重賞は188レースある。NYRAの芝長距離レースのボーナスプログラムは、競走条件に合う馬をニューヨークに遠征させるホースマンや馬主に恩恵を与え、より多くの出走馬を引き付けることを目標としている。今後可能であれば、このボーナスプログラムはダートの長距離レースにも適用されるだろう。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約115円)
[bloodhorse.com 2017年4月22日「NYRA Launches Long-Distance Turf Bonus Program」]