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海外競馬ニュース
2017年05月18日  - No.19 - 1

G1・4勝のポストポンド、疲労骨折のために引退(イギリス)[その他]


 ロジャー・ヴァリアン(Roger Varian)厩舎のスター馬ポストポンド(Postponed 6歳)は、疲労骨折を理由に引退した。

 G1・4勝のポストポンド(オバイド殿下所有)は今季も現役を続けていた。しかし、昨年1番人気で出走した凱旋門賞(G1)で5着に敗れて以来、今年ドバイで2戦したが勝利を収められなかった。

 キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)、ドバイシーマクラシック(G1)、コロネーションカップ(G1)、インターナショナルS(G1)の優勝馬ポストポンドは、今年のドバイシーマクラシックで残念な3着に終わった。ヴァリアン調教師はこう語った。「ポストポンドはこれまで預かった中でも大変優秀な競走馬で、そのキャリア後半の調教を担当できたことは喜びでもあり名誉でもありました」。

 「この馬を調教するチャンスをくださったオバイド殿下に大変感謝しております。またポストポンドには、意欲的で素晴らしいコンビを組めたことについて感謝したいと思います」。

 「ポストンポンドが二度とレースに出走しないことは誰にとっても残念なことで、とりわけ現役を継続させるという、スポーツマンシップに則った決定を行ったオバイド殿下にとって寂しいことです。スピード、スタミナそして効果的なキックといった完璧なチャンピオン馬の特質をすべて持ち合わせていました。レースではまるでマシーンのように走りました」。

 同調教師はこう続けた。「このような疲労骨折は通常は現役生活を終わらせるものではありませんが、すでに5月であることや、6歳という年齢を考慮して、不必要なリスクを与えたくないと思いました」。

 「ポストポンドは私たちに大きな誇りを与えてくれました。大変感謝しています」。

 通算20戦9勝で獲得賞金額499万5,979ポンド(約7億2,442万円)のポストポンドは、ルカ・クマーニ(Luca Cumani)調教師の管理の下、競走生活を始めた。グレートヴォルティジャーS(G2)、キングジョージ、フォワ賞(G2)を制した後、オバイド殿下はニューマーケットで所有する馬をヴァリアン厩舎に転厩させた。

 アンドレア・アッゼニ騎手が主戦を務めた同馬の快進撃は転厩後も続き、2016年にドバイシティオブゴールドS(G2)とドバイシーマクラシックを制した。その後の2レースでレーシングポストレーティング(RPR)において自己最高となる成績を挙げた。コロネーションカップでファウンド(Found 2016年凱旋門賞優勝馬)を4½馬身差で下し、インターナショナルSでハイランドリール(Highland Reel)を1¼馬身差に退け、RPR126を達成したのだ。

 英国・アイルランドにおいて、2016年にポストポンドよりも高いRPRを獲得したのは、両国のチャンピオンS(G1)を制したアルマンゾル(Almanzor)だけである

ポストポンドに関する数字

獲得賞金額:£4,995,979(約7億2,442万円)

最高レーシングポストレーティング:126

公式ハンデキャップレーティング:124

出走回数:20回

勝利数:9勝

G1勝利数:4勝

調教師:2人

By Stuart Riley

(1ポンド=約145円)

[Racing Post 2017年5月6日「Stress fracture ends Postponed's racing career」]


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