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海外競馬ニュース
2017年05月18日  - No.19 - 3

カタールのキプコ社、仏ダービーのスポンサーとなり影響力拡大(フランス) [開催・運営]


 カタールの投資企業キプコ社(Qipco)は、仏ダービー(G1 ジョッケークリュブ賞)のスポンサーとなることで、その影響力をフランス競馬界にまで広げる最初の大きな一歩を踏み出した。

 キプコ社は、英2000ギニー(G1)、英1000ギニー(G1)、英国チャンピオンズデーなどのスポンサーを務めており、英国競馬界ですでに大きな影響力を持つ。アイルランドでもレーススポンサーを務めるが、フランスでは仏ダービーが初めての大きな投資となる。フランスギャロ(France Galop)との新たなパートナーシップを締結したことにより、さらに多くの投資が行われることが期待されている。

 仏ダービーはフランスにおいて、凱旋門賞(G1)の次に高額賞金を誇るレースであり、総賞金150万ユーロ(約1億8,750万円)を提供する。これは、英ダービー(G1)の総賞金150万ポンド(約2億1,750万円)を少し下回る金額である。

 今年の仏ダービーデーは6月4日であり、昨年同様、仏ダービーの他に4つの重賞が施行される。それは、シャンティイ大賞典(G2)、サンドリンガム賞(G2)、グロシェーヌ賞(G2)、ロワイヨモン賞(G3)である。

 キプコ社の取締役であるファハド殿下はこう述べた。「フランスギャロとパートナーシップを結び、このように有名な一流レースと関わりを持つことは、キプコ社が国際的知名度を高めるチャンスとなります」。

 「また仏ダービーは、キプコ社の一部門であるカタールブラッドストック社(Qatar Bloodstock)の種牡馬を売り込む基盤を与えてくれます。私たちが所有するサラブレッドは欧州を拠点としています。欧州競馬は世界一であると考えていますので、その人気を向上させ繁栄を促すために役立ちたいと考えています」。

 フランスギャロのエドゥアール・ド・ロトシルト(Edouard de Rothschild)会長は、「キプコ社とフランスギャロは、優秀な血統を作り出し、競馬の卓越性を高めることを使命としています。このパートナーシップが、フランスのトップレベルの3歳馬と一層多くの海外優良馬を引き付け、仏ダービーが将来の優良種牡馬を作り出すレースとなることを望んでいます」と語った。

By Keith Melrose

(1ポンド=約145円、1ユーロ=約125円)

[Racing Post 2017年5月5日「Qipco the new Prix du Jockey Club sponsor」]


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