英国中の多くのコースが再計測される(イギリス)[開催・運営]
競馬場のコース再計測を受けて定められた新しい競走距離が、5月8日に有効となる。これにより、馬券予想において走破タイムやデータを重視する人々(本紙社員も同様)は、より正確な数字を入手できるようになる。
この再計測は、BHA(英国競馬統轄機構)と競馬場協会(Racecourse Association)の共同プロジェクトとして行われた。以前計測が行われていたコースの真ん中ではなく、内柵沿いに実施された。
BHAは、262コースの計測値の88%に20ヤード(約18m)以下の差異があったと報告した。たとえば、エア競馬場の5月8日午後4時のレースは、これまで「1マイル5ハロン13ヤード(約2,627 m)」として施行していたものを「1マイル5ハロン26ヤード(約2,639 m)」として施行する。
グッドウッドSはこれまで2マイル5ハロン(約4,225m)とされていたが、この夏の出走馬は正式にはそれよりも86ヤード(約77m)短い距離を走ることになる。一方、2マイル2ハロン(約3,621 m)のロシア皇太子ハンデキャップ(ニューマーケット競馬場)のスタート地点は、4ヤード(約3.6 m)前に移動する。
障害競走では2つの距離が記される。それは、内柵から2ヤード(約1.8 m)離れたところで計測された正確な距離と、従来のコースの真ん中を計測して半ハロン(約100m)未満を四捨五入した距離である。
レーシングポスト紙は、最新の距離を表示するために過去の競走成績を変更している。また、旧来の競走距離を維持するためにスタート地点を動かしたコースについては、旧計測システム(Old Measurement System: OMS)と表示される。
さらに、十分なデータがある場合は、新しいスタート地点のために新たな基準タイムとコースレコードが作成される。
変更の詳細は、BHAのウェブサイトからダウンロードできる。
(http://www.britishhorseracing.com/resource-centre/racecourse/)
By Bruce Jackson
[Racing Post 2017年5月8日「Remeasured race distances come into effect on Monday」]