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海外競馬ニュース
2017年08月10日  - No.31 - 3

ボランティア裁決委員がプロの裁決委員に置き換えられる予定(イギリス)[開催・運営]


 BHA(英国競馬統轄機構)が7月27日に発表した提案に基づき、競馬開催日に執務するボランティアの裁決委員が、プロの裁決委員に置き換えられる可能性がある。

 新たな裁決モデル(2019年発効予定)を作成するために、今後6週間にわたる協議プロセスに入るが、この提案はその一部である。

 現在、施行規程順守の任務を担って開催執務にあたるボランティア裁決委員は97人。彼らは、専門有給裁決委員のアドバイスや援助を受けるが、意思決定に関して責任を負う。

 BHAはこの提案を行う主な理由として、"競馬開催日の公正確保を担う人々からの明確な説明責任"の必要性を挙げている。また、意思決定の一貫性も重要な検討事項と考えられている。競馬開催日にプロの裁決委員がより頻繁に勤務できるようになり、さらに多くの研修が実施できる。

 BHAの最高規制責任者ジェイミー・スティア(Jamie Stier)氏はこう述べた。「現行の裁決モデルは長年、英国競馬界でうまく機能しています。しかし今こそ、競馬開催日における公正確保および意思決定について説明責任をしっかり果たせる裁決モデルを検討し、すべての裁決委員に対する総合的な研修・人材開発プログラムを支援する時です」。

 「また、このアプローチは将来、全開催日程に必要な人材を十分かつ効果的にもたらさなければなりません」。

 この新たな提案は、6週間にわたる現在のボランティア裁決委員および競馬界の専門職との協議プロセスを経て決定づけられる。その後、18ヵ月間の移行期間に入るが、その間は現行制度が維持される予定。

 BHAの主任裁決委員であるポール・バートン(Paul Barton)氏はこう述べた。「関係者からの意見を受け、新たな裁決モデルの検討に着手することを決定しました」。

 「競馬のために多くの時間を捧げているボランティア裁決委員に、心からの感謝を伝えたいと思います。彼らは、奉仕精神、情熱、公平さをもって取り組んでいます」。

 「彼らはこれまで英国競馬界に大きく貢献してきましたし、これからも寄与してくれるでしょう。私たちは彼らのサポートに大変感謝しています。彼らの知識と経験は、新たなモデルを考案する上でとても貴重であり、協議プロセスで重要な役割を果たすでしょう」。

 スティア氏はこう付言した。「ボランティア裁決委員の英国競馬への深い関与と奉仕に対して感謝の気持ちを述べたいと思います。英国競馬は今日では高く評価される地位にまで引き上げられました。協議プロセスと移行期間の間も、彼らが引き続き執務にあたってくれることを望んでいます」。

By Tom Kerr

[Racing Post 2017年7月27日「Volunteer stewards could be replaced by professionals under BHA proposals」]


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