スキャットダディの芝の種牡馬としての能力がセリで高評価(アメリカ)[生産]
スキャットダディ(Scat Daddy 父ヨハネスブルグ)は、現役時代にダートレースで活躍したが、その産駒はダートよりも芝のブラックタイプ競走で勝利を挙げている。9月10日に初開催されたファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)のターフショーケース・セレクトセール(1歳)において、スキャットダディのそのような能力は高く評価された。
アシュフォードスタッド(Ashford Stud)で供用されていたスキャットダディ(2015年12月に死亡)は、ターフショーケース・セレクトセール(1歳)において、平均価格と中間価格の両方でリーディングサイアーとなった。上場された産駒5頭のうち4頭が購買され、平均価格は21万ドル(約2,310万円)、中間価格は22万5,000ドル(約2,475万円)であった。
このセリの最高価格馬2頭はいずれもスキャットダディ牡駒であり、両馬は25万ドル(約2,750万円)で購買された。1頭は、ステークス勝馬ハービンジャーオブシングス(Harbingerofthings)を母とする。スペンドスリフトファーム(Spendthrift Farm)のエージェントとしてヴァイナリーセールス社(Vinery Sales)が上場し、ローゼンバックステーブル(Lothenbach Stables)が落札した。もう1頭は、ラブリーリタ(Luvly Rita 父デインヒルダンサー)を母とする。テイラーメイドセールスエージェンシー(Taylor Made Sales Agency)が上場し、メリックステーブル(Meric Stables)のエージェントが落札した。
ラムジーファーム(Ramsey Farm)のキトゥンズジョイ(Kitten's Joy 16歳 父エルプラド)は9月9日現在、産駒が芝レースで680万ドル(約7億4,800万円)を獲得し、北米リーディングターフサイアーに輝いている。このセリにおいては、平均価格と中間価格で2位となった。上場された産駒5頭のうち3頭が購買され、平均価格は12万ドル(約1,320万円)、中間価格は11万ドル(約1,210万円)であった。その中で最高の価格がついたのは、ステークス勝馬を送り出しているブラッシュワーク(Brushwork 父ディスクリートキャット)を母とする牝駒である。テイラーメイドセールスエージェンシーが上場し、シャイアンステーブル(Cheyenne Stables)が20万ドル(約2,200万円)で落札した。
アシュフォードスタッドのフレッシュマンサイアーのデクラレーションオブウォー(Declaration of War)はこのセリにおいて、平均価格で3位となった。上場された産駒9頭のうち2頭が購買され、平均価格は9万6,000ドル(約1,056万円)であった。エクスチェンジレート(Exchange Rate)は、中間価格で3位となった。上場された産駒6頭のうち5頭が購買され、その中間価格は10万ドル(約1,100万円)、平均価格は8万5,400ドル(約939万円)であった。
By Eric Mitchell
(1ドル=約110円)
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[bloodhorse.com 2017年9月10日「Scat Daddy Leads Turf Showcase Sires by Average, Median」]