2歳G1競走2レースが抗議行動のために中止(フランス)[開催・運営]
サンクルー競馬場は10月29日、2歳G1競走2レースなど全8レースを施行するはずだったが、第1レースの後に中止されることになった。政府が財政支援を削減したことに対して、パドック内で抗議行動が行われたのだ。
フランスギャロ(France Galop)は、「フランスギャロは競馬開催を中止せざるを得なくなりました。お詫び申し上げます」とツイートした。
馬主・調教師・生産者を代表するグループは、第2レースの前にパドックに集まり、フランスギャロの役員と長時間にわたって話し合ったが、そこから立ち去ることを拒否した。伝えられるところによると、その抗議行動は輸送費・生産者賞・その他の費用に対する財政支援の削減を受けてのものであった。
中止されたレースの中には、いずれも2歳限定戦であるクリテリウムドサンクルー(G1 2000m)とクリテリウムアンテルナショナル(G1 1400m)があった。クリテリウムドサンクルー(7頭立て)にはエイダン・オブライエン厩舎の4頭が出走する予定だった。そこにはベレスフォードS(G2)の2着馬デラノルーズベルト(Delano Roosevelt)やロイヤルロッジS(G2)の2着馬ネルソン(Nelson)がいた。またクリテリウムアンテルナショナルには、同厩舎のデューハーストS(G1)の4着馬スリーアンドフォーペンス(Threeandfourpence)が出走する予定だった。
ハリー・ダンロップ(Harry Dunlop)調教師も、G2勝馬ファイティングアイリッシュ(Fighting Irish)をクリテリウムアンテルナショナルに出走させようとしていた。また、この日は3歳以上のマイル重賞であるパース賞(G3)も中止となった。
フランスギャロは、これらの重賞レースの代替開催について協議していない。海外の有力馬が多数登録されていたことを考えると、代替開催は難しそうだ。
By Bob Kieckhefer
[bloodhorse.com 2017年10月29日「Saint-Cloud Cancels Card due to Protest」]