フランケルの主戦のクウィリー騎手、米国移籍を視野に入れる(アメリカ)[その他]
欧州年度代表馬に2度輝いたフランケルの主戦を務めたことで有名なトム・クウィリー(Tom Queally)騎手(33歳)は、北カリフォルニアに引っ越している。11月16日にゴールデンゲートフィールズ競馬場(以下ゴールデンゲート)で騎乗を始めるのだ。
クウィリー騎手は11月上旬にサンフランシスコ・ベイエリアに引っ越し、新たな騎手生活をスタートさせようとしている。11月16日のゴールデンゲート開催の第1レースでティム・マッカナ(Tim McCanna)厩舎のアニスクアム(Annisquam)に騎乗する。
同騎手はこう語った。「この開催を楽しみにしています。ここで乗り始めるにあたり、良い依頼を得られました。インパクトを与えるパフォーマンスで、騎乗馬の関係者に印象を残したいと思います。ここまで順調に進んでおり、とても満足しています」。
クウィリー騎手は、同じ日の第7レース(芝コース)で、ブレイン・ライト(Blaine Wright)厩舎のアドラー(Adler)の騎乗も依頼されている。
クウィリー騎手は米国に移ることについてこう語った。「この2~3年間、検討してきました。独自に調査を行い、欧州競馬と同じくらい米国競馬を注意して見てきました。そして多くの人々と話してきました。飛行機から降りて最初にやったことの1つは、ゴールデンゲートの芝コースを歩くことでした。実際騎乗するときに歩いたときと同じ感覚であるならば、もの凄いコースとなるでしょう」。
同騎手は、アイルランドのデクラン・クウィリー(Declan Queally)調教師の息子である。エージェントのデニス・パターソン(Dennis Patterson)氏によれば、クウィリー騎手にはすでにゴールデンゲートの多くの調教師が関心を寄せている。
同氏は、「クウィリー騎手はこの1週間ほど、朝の調教で騎乗してきました。彼によく合った騎乗馬を集めたいと思っています」と語った。
クウィリー騎手は今年、ザティンマン(The Tin Man)でダイヤモンドジュビリーS(G1 ロイヤルアスコット開催)を制すなど欧州でG1・3勝を挙げた。しかし、米国競馬界でも同騎手は少しは知られている。米国での初騎乗となった2009年ブリーダーズカップ開催(サンタアニタパーク競馬場)において、ミッデイ(Midday)に騎乗してBCフィリー&メアターフ(G1)を制した。またその翌日のBCクラシック(G1)において、トワイスオーバー(Twice Over)に騎乗してゼニヤッタ(Zenyatta)とジオポンティ(Gio Ponti)に次ぐ3着となった。
クウィリー騎手は2010年、2011年、2013年にも米国で騎乗した。2010年ブリーダーズカップ開催(チャーチルダウンズ競馬場)においては、ミッデイでのBCフィリー&メアターフ連覇を逃し、首差の2着となった。直近では、2013年にビヴァリーDS(芝G1 アーリントンパーク競馬場)でギフテッドガール(Gifted Girl)に騎乗して2着となった。
クウィリー騎手はその騎手生活について「驚くほど幸運に恵まれてきました」と語った。
By Blood-Horse Staff
[bloodhose.com 2017年11 月 15日「Tom Queally, Rider of Frankel, Moves Tack to California」]