ベテランジョッキーのアレックス・ソリス騎手が引退(アメリカ)[その他]
アレックス・ソリス(Alex Solis)騎手(53歳)は11月最後の週末、引退を正式に発表した。カリフォルニア州を拠点とするベテランジョッキーであり、その長いキャリアにおいて5,000勝以上を挙げた。
2014年に殿堂入りを果たしたソリス騎手は、2017年は8鞍にしか騎乗していない。さらに8月に腰の手術を受けたことで、7ヵ月間戦線を離脱している。
ソリス騎手はブラッドホース誌に対してこう語った。「手術は成功しました。しかしこれまで考えたことがありませんでしたが、6~7ヵ月間騎乗しなかったことで、情熱を失いつつありました」。
「騎乗しなければならないときは100%の力を出します。しかし、このように長い間戦線を離脱し、減量しなければならないことを考えると、気が滅入ります」。
エクイベース社の統計によれば、ソリス騎手は北米で5,035勝を挙げた。同騎手は出身地パナマでそのキャリアをスタートしてリーディング見習騎手となった後、1982年にフロリダ州に移った。
1986年プリークネスS(G1)をスノーチーフ(Snow Chief)で制して以来、三冠競走を制していない。しかし、2003年BCクラシック(G1)、2004年ドバイワールドカップ(G1)を制したプレザントリーパーフェクト(Pleasantly Perfect)とのコンビで国際的に有名である。ソリス騎手は、プレザントリーパーフェクトを管理したリチャード・マンデラ(Richard Mandella)調教師と長年協力関係にあった。
通算G1・84勝(BC競走3勝を含む)を達成したソリス騎手は、プレザントリーパーフェクトのほかに、優秀なダート短距離馬コナゴールド(Kona Gold)や2003年BCターフでハイシャパラル(High Chaparral)と同着優勝を果たしたジョハー(Johar)とコンビを組んだ。
またソリス騎手は1996年パシフィッククラシック(G1 デルマー競馬場)において、デアアンドゴー(Dare And Go マンデラ厩舎)でシガー(Cigar)の連勝を阻止したことで、"悪名"を轟かせた。
By Nicholas Godfrey
[Racing Post 2017年11月28日「Veteran US rider Solis announces retirement」]