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海外競馬ニュース
2017年02月09日  - No.6 - 1

豪州で世界最高賞金の芝レースが創設(オーストラリア)[開催・運営]


 豪州で世界最高賞金の芝レースが誕生することで、馬主が賞金資金を提供する超高額賞金レースの時代が本格的に到来したようだ。

 2月1日、ジ・エベレストSの創設が発表された。この総賞金1,000万豪ドル(約8億5,000万円)のスプリント戦(芝1200m)は、10月14日にロイヤルランドウィック競馬場(シドニー郊外)で施行される。

 ジ・エベレストSは12頭立てで、世界中の馬主は出走枠を60万豪ドル(約5,100万円)で購入することができ、3年契約を交わさなければならない。優勝賞金は580万豪ドル(約4億9,300万円)となる。

 施行者のレーシングNSW社(Racing New South Wales)とオーストラリアターフクラブ(Australian Turf Club)は、ジ・エベレストSが香港、日本、シンガポールなどから出走馬を引き付けることを望んでいる。

 世界最高賞金レースとなったペガサスワールドカップ(G1)が開催された5日後に、ジ・エベレストSの創設は発表された。総賞金1,200万ドル(約13億8,000万円)のペガサスワールドカップは、1月28日にガルフストリームパーク競馬場で施行された。

 ペガサスワールドカップの賞金は、馬主が100万ドル(約1億1,500万円)の出走枠を購入することで拠出された。出走枠オーナーは他の馬主にこの出走枠を個人的な取引で譲渡できる。ジ・エベレストSも同じ方式であり、施行者によれば、ジ・エベレストSの賞金額は出走枠の売上げのほかに、馬券売上げ、スポンサー料、テレビ放映権料によって拠出される。

 ジ・エベレストSは、毎年10月に世界トップクラスの芝馬が競うシドニースプリングカーニバルで施行される。この新設レースは、毎年11月に開催され豪州の最高賞金レースとして絶大な人気を誇るメルボルンカップ(G1)の賞金を超えることになる。2016年メルボルンカップの総賞金は600万豪ドル(約5億1,000万円)だった。

 豪州のスプリンターにとって、ジ・エベレストSは1年のこの時期において大きな意味を持つ。

 昨年は豪州で総賞金100万豪ドル(約8,500万円)のスプリント戦が2レース施行された。それは、10月21日のマニカトS(ムーニーバレー競馬場)とメルボルンカップ当日のダーレークラシック(フレミントン競馬場)である。

 なお、今年の米国最高賞金の芝スプリントレースは、11月4日にデルマー競馬場で施行される総賞金100万ドル(約1億1,500万円)のBCターフスプリント(G1)である。

By Steve Andersen

(1豪ドル=約85円、1ドル=約115円)

[Daily Racing Form 2017年2月1日「Australia unveils Pegasus-like turf-sprint stakes」]


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