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2017年02月23日  - No.8 - 2

日本から帰国したカリズマティックが死亡(アメリカ)[その他]


 オールドフレンズ(Old Friends)のマイケル・ブローウェン(Michael Blowen)会長は2月19日、1999年に二冠を達成し米国年度代表馬に輝いたカリズマティック(21歳)の死を発表した。

 昨年12月4日に日本のJBBA静内種馬場から米国に帰国した同馬は、ケンタッキー州ジョージタウンの引退馬施設オールドフレンズで繋養されていた。

 2月19日早朝、カリズマティックは死んでいるところを見つけられた。担当獣医師のブライアン・ウォルドリッジ(Bryan Waldridge)博士がすぐに呼ばれたが、死因は分からなかった。現在、解剖結果が待たれている(訳注:2月20日、死因は骨盤骨折による出血と発表された)。

 ブローウェン会長はこう語った。「誰もが悲しみに暮れているところです。昨夜6時半ごろ、カリズマティックは元気でした。本当に丈夫な馬で、もっと長い引退生活を送るはずでした。残念ながら、誰も奇跡を起こせません。オールドフレンズのスタッフは皆、この偉大な馬と素晴らしい数ヵ月間を過ごせたことを慰めとしています」。

 カリズマティック(父サマースコール、母バリベイブ、母父ドローン)は、ケンタッキー州でパリッシュヒルファーム(Parrish Hill Farm)とウィリアム・ファリッシュ(William Farish)氏により生産された。ロバート&ベヴァリー・ルイス(Robert and Beverly Lewis)夫妻に所有され、殿堂入りトレーナーのD・ウェイン・ルーカス(D. Wayne Lukas)調教師に管理された。クレーミング競走に出走していたわずか数ヵ月後に1999年ケンタッキーダービー(G1)に挑んで見事に優勝し、プリークネスS(G1)でも勝利を収め、三冠馬の有力候補と見られていた。

 しかし、ベルモントS(G1)で栗毛のカリズマティックはゴールまでわずか数完歩のところで左前肢に多発性骨折を発症した。クリス・アントレー(Chris Antley)騎手はすぐに下馬し、同馬の傷めた左前肢が地面に着かないように持ち上げた。カリズマティックは引退することになったものの、この英雄的な行為のおかげで命脈をつないだ。

 カリズマティックは通算成績17戦5勝、獲得賞金203万8,064ドル(約2億3,438万円)で引退し、その年の最優秀3歳馬と年度代表馬に選出された。2000年にレーンズエンド牧場(Lane's End)に種牡馬入りして3シーズン供用された後、2002年に日本に輸出された。

By Blood-Horse Staff

(1ドル=約115円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.44「カリズマティック、帰国してオールドフレンズに繋養予定(アメリカ)

[bloodhose.com 2017年2月19日「Horse of the Year Charismatic Dies 」]


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