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海外競馬ニュース
2018年03月29日  - No.12 - 2

ベテランのホセ・フロレス騎手、落馬事故で死亡(アメリカ)[その他]


 通算4,650勝を挙げたホセ・ルイス・フロレス(Jose Luis Flores)騎手(56歳)は、パークス競馬場で落馬事故に遭い、フィラデルフィアの病院で亡くなった。

 パークス競馬場の3月19日の第9レース(約1200mのアローワンス競走)において、フロレス騎手は先手争いをしているときに、騎乗していたラブルールズ(Love Rules)が馬体に故障を発症し落馬した。そして、広範囲におよぶ頭蓋骨・脊髄損傷により、こん睡状態に陥っていた。

 集中治療室で生命維持装置が付けられていたが、人気あるベテラン騎手は3月22日に息を引きとった。3月27日(火)のパークス競馬場の開催は、フロレス騎手に哀悼の意を表して中止となった。

 デイリーレーシングフォーム紙によれば、フロレス騎手は1990年代にはペンナショナル競馬場でトップに君臨していた。そこで2,200勝以上を挙げ、リーディングタイトルを4回獲得した。

 フロレス騎手は、"クレーミング競走のキング"の異名を持つスコット・レイク(Scott Lake)調教師とコンビを組み、同調教師が手掛けた馬で1,203勝を挙げた。1999年にはフィラデルフィアパーク競馬場(現:パークス競馬場)に拠点を移し、2004年にそこのリーディングタイトルを獲得した。現在までにこの競馬場で通算2,255勝を挙げており、同場の史上最高賞金獲得騎手となっている。

 ペルー出身のフロレス騎手の唯一の重賞制覇は、ローディッドガン(Loaded Gun)で達成した1999年フィラデルフィアパークブリーダーズカップH(G3 総賞金20万ドル)優勝である。

 妻のジョアン・マクデイド-フロレス(Joanne McDaid-Flores)元騎手のほか、2人の成人した子供と7歳の息子が遺された。

 騎手組合(Jockeys' Guild)によると、フロレス騎手は1940年以降においてレース中の怪我で亡くなった157人目の騎手である。その前には、昨年10月にウィルロジャーズダウンズ競馬場でマリオ・チャベス(Mario Chavez)騎手が亡くなっている。

 ラブルールズが命を落としたパークス競馬場の落馬事故では、他に2頭が巻き込まれていた。ザプーチ(The Pooch)も転倒したが自ら歩いて馬房まで戻り、イージーリバー(Easy River)はパドックに連れて行かれた。ザプーチの騎手には怪我はなかったと伝えられている。一方、イージーリバーに騎乗していたキャロル・セデノ(Carol Cedeno)騎手は、転倒馬を避けようとして落馬した。病院でレントゲンを撮られたが異常はなく、その日のうちに退院した。

By Nicholas Godfrey

(関連記事)海外競馬ニュース 2009年No.27「同じ日に2騎手が4000勝、 1騎手が3000勝を達成(アメリカ)

[Racing Post 2018年3月23日「Veteran rider Jose Flores dies after Philadelphia fall」]


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